ルイス・ハミルトンは、マクラーレンへの復帰が噂されるフェルナンド・アロンソが、2007年のようにわずか一年で契約解除に至るような同じ過ちは繰り返さないと考えている。
いまだ来年のドライバー体制を発表していないマクラーレンF1チームだが、すでにフェラーリを離脱したアロンソとは契約締結で合意していると伝えられており、彼のチームメイトにジェンソン・バトンかケビン・マグヌッセンのどちらを残留させるかは、今週4日の役員会で決定すると報じられている。
マクラーレンは、2007年当時、チームボスだったロン・デニスとアロンソの関係悪化により、わずか一年で破綻した両者の関係が、今回はうまくいくと確信している。
この時、ルーキーながら2度のチャンピオン経験者と同等のステータスを与えられ、図らずも関係悪化の一旦になったハミルトンは、当時とはアロンソもチームも異なる状況にあると考えている。
「チームとして興味深い決定だが、僕は彼の幸運を祈っているよ」と、新たに2度のチャンピオン経験者となり、メルセデスのファンイベント『スターズ&カーズ』に参加したハミルトンはそう語っている。
「彼らにとって新たな体験となるだろうね」
「フェルナンドは長年にわたる膨大な経験によって、ドライバーとして成熟しきった」
「それに、ロンとは以前の経験があるからよりうまく対処できるのは明らかだし、最後のような微妙な状況にはならないだろう」
これまでにも何度かアロンソ獲得を試みてきたマクラーレンは、ホンダを迎える来シーズンに向け、ようやく交渉を成功させた。残された課題は、バトンとマグヌッセンのどちらをアロンソのチームメイトとして残留させるかであり、その決定は2日後に迫っている。