30日にブラジルのインテルラゴスで開催されたWEC世界耐久選手権最終戦で、20号車ポルシェ919ハイブリッドを駆りレース終盤に最終コーナーでクラッシュしたマーク・ウエーバーについて、ポルシェAGは1日、病状と今後について発表した。
ウエーバーはWEC最終戦サンパウロのフィニッシュ30分ほど前というタイミングで、最終コーナーでコントロールを失いクラッシュ。2003年のF1ブラジルGPでも同様の場所でクラッシュしており、この際は破片でフェルナンド・アロンソがクラッシュしたが、今回はLM-GTEアマクラスの90号車フェラーリ458イタリアと絡む形でのクラッシュとなった。
激しくウォールにヒットしたポルシェ919ハイブリッドは車体後端が折れ曲がるほどのダメージを受け、ウエーバーはフェラーリをドライブしていたマッテオ・クレッソーニとともに病院に搬送された。
ウエーバーの状況についてポルシェAGは、現在も事故による脳震盪と、あざが残るため数日の入院が必要で、ポルシェチームのメンバー、ドライバーが見舞いに訪れている状況だというが、意識もあり、今週の後半にもイギリスの自宅に戻る予定だという。
自身とアクシデントの状況についてウエーバーは、地元の新聞に対し「まだ身体の痛みと頭痛が残っている。事故の瞬間と、そしてなぜ事故が起きたのかもよく覚えていないんだ。このあたりはチームが調べてくれるだろう」と語っている。
「事故直後に素早い処置をしてくれたサーキットのメディカルスタッフ、そして病院で世話をしてくれている皆に感謝しているよ。何よりも嬉しいのは、(チームメイトの)14号車ポルシェが優勝したことだ。シーズン最終戦を勝利で飾れたのは素晴らしいことだ」
「僕はすでに来シーズンを見据えているよ」