シーズン終盤のフェリペ・マッサのパフォーマンスは、彼が以前のような最高の状態に戻ったことを示していると、ウイリアムズF1チームのロブ・スメドレーは考えている。
2013年は、わずか一度の表彰台と苦しいシーズンに終わったマッサだが、ウイリアムズに移籍した今シーズンは、第8戦のオーストリアで6年ぶりのポールポジションを獲得し、イタリア、ブラジル、アブダビでは表彰台も獲得。特に最終戦は、2012年の日本GP以来となる2位フィニッシュで締めくくった。
今年、マッサとともにウイリアムズに加入し、チームのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンスを務めるスメドレーは、アブダビのレース終盤にルイス・ハミルトンを2.5秒差まで追いつめたマッサのパフォーマンスが“完璧”だったと語っている。
「最初にウイリアムズに来て、彼がこの環境にリラックスしているのを見た時、私は、我々が手に入れるべき結果を得られるだろうことは分かっていた」とスメドレー。
「一年が立ち、まさにそれがひとつになったんだと思う。彼はこの環境をより楽しむとともに、ますます良くなっている」
「アブダビのマッサは完璧だった。彼は全く非の打ち所がなかったね」
「私は、マッサに最後のタイヤ交換をさせるようレースエンジニアに指示をした。そして彼にはすべての情報を与え、『やってみよう』と言ったんだ」
F1で12年目のシーズンを過ごしたマッサは来年34歳を迎えるが、スメドレーは、今後も彼が今の状態をキープできれば、残りのキャリアで達成できるものがあると信じている。
マッサは、最後に優勝を飾った2008年の最終戦ブラジルGPで、当時マクラーレンに乗っていたハミルトンに最後の最後でタイトルをさらわれた。