2010年には、Young Jun Park氏、Sang-Woo Kim氏の韓国の研究チームがある理論を提唱。スピーカーが電気信号を変換して、音を発生させる現象と同じように、その逆に、音を電気エネルギーに変換することが可能なのではないか、そしてその電力でモバイルデバイスを充電することはできないだろうか、といったテーマである。
最近、電気通信機器メーカーのNokiaと、Queen Mary University of London (QMUL) の共同研究において、必要量の発電に成功したという。Joe Briscoe氏ら研究チームでは、周囲の環境、例えば人の声、音楽、車の走行などの交通音などを集め、その音を電気エネルギーに変換するナノ発電装置を開発。酸化亜鉛をナノロッドのシートの形状に成形し、微小なナノロッドは、音波を受けると反応して折れ曲がり、その負荷が電気を発生させるという仕組みだ。