2015年にトロロッソからF1デビューを果たすカルロス・サインツJrが、開幕戦からチームメイトで同じくルーキーのマックス・フェルスタッペンよりいい仕事をし、ボスを驚かせてみせると語った。
トロロッソは8月、来年のレースドライバーとしてフェルスタッペンの起用を発表した。ダニール・クビアトのレッドブル昇格が決まった後、フェルスタッペンのチームメイトとしては今季レースドライバーのジャン-エリック・ベルニュとサインツJrが有力な候補と考えられてきたが、アブダビF1テスト終了後の11月28日、トロロッソはサインツとの契約を発表した。
元WRCチャンピオンの息子で20歳のサインツJrは、今年フォーミュラ・ルノー3.5のタイトルをレッドブル・ジュニアドライバーとして初めて獲得した。
フェルスタッペンは、元F1ドライバー、ヨスの息子で、FIAヨーロッパF3選手権に今年初参戦しランキング3位。来年17歳でF1史上最年少ドライバーとしてF1デビューを果たす。
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、フェルスタッペンにはアイルトン・セナに匹敵する才能があると絶賛している。
しかしサインツは、フェルスタッペンの方が先に選ばれたことは気にしておらず、共にF1デビュー戦となる来年開幕戦からチームメイトに勝つことを目指すと述べた。
「いい仕事をするようにレッドブルからプレッシャーをかけられてきたという点で僕らは同じだ」とサインツ。
「彼の方が最初に発表されたけれど、それは重要ではない」
「3月にはふたりともいちからスタートを切る。開幕戦から彼よりいい仕事をしなければならない。彼よりもボスを驚かせるようなことをやってのけたい。それが目標だ」
しかしサインツは、フェルスタッペンはライバルではあるがふたりの関係は良好だと述べた。
「日曜にアブダビで彼に会って、1時間話をした。とてもいい感じだったよ。一切緊張感はなかったし、おそらく他人が想像するよりいい感じだった」
「ふたりとも一年を通してマシン開発についてたくさんのことを学ばなければならない。同時に相手に勝つことが大事なんだ。そこが面白いところだよ」
サインツはまた、自分を選んでくれたレッドブルの期待に絶対に応えると語っている。
「(ヘルムート・マルコには)感謝していると伝えた。『あなたは正しい決断をしたのだから心配しなくていい。がっかりはさせない』と話した」