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WEC最終戦インテルラゴス:ポルシェが予選フロントロウを独占。20号車が初PP獲得

2014年11月30日 06:01  AUTOSPORT web

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今季初ポールポジションを決めた20号車ポルシェ919ハイブリッドのブレンドン・ハートレー/マーク・ウエーバー/ティモ・ベルンハルト
WEC世界耐久選手権第8戦インテルラゴスは現地時間29日、公式予選が行われ、ティモ・ベルンハルト/マーク・ウエーバー/ブレンドン・ハートレー組の20号車ポルシェ919ハイブリッドが今季初ポールポジションを獲得。2番手には14号車が並び、ポルシェが参戦後初めて予選フロントロウを独占することとなった。

 8戦で争われる今季WECの最終戦となるインテルラゴス戦。初日は降雨もあったものの、予選日は午前中のフリー走行3回目(FP3)から曇り空ながらも終始ドライコンディションで展開。FP3では14号車、20号車のポルシェ勢が前日に続きタイムシート上位を占めた。

 その後の公式予選も、午前のセッションに続いて曇り空のもとでスタート。ふたりのドライバーそれぞれの最速2周、合計4周の平均タイムで争われるこの予選でも、ポルシェ勢が速さを見せた。

 ポールポジションを獲得した20号車ポルシェは、ウエーバー~ベルンハルトの順でアタック。ドライバーを交代した時点では14号車ポルシェ、8号車トヨタTS040ハイブリッドに続く3番手だったが、ふたり目のベルンハルトが1分17秒台のタイムを並べて平均タイムで首位に浮上する。

 すぐにチームメイトの14号車が首位を奪い返すが、20号車は残り5分というところでひとり目のアタッカーであるウエーバーを再びコースへ送り込む。この時点で3番手の8号車トヨタはすでにアタックをやめており、ここからはポルシェ同士がタイムシートのトップ争う形となった。ただ、ウエーバーが好走を見せて20号車が首位を奪還し、最後は平均タイムを1分17秒676まで伸ばして初のポールを決めた。ポルシェ陣営にとっては今季4度目のPP獲得となった。

 一方、14号車ポルシェは、最後まで僚機を上回ろうとアタックを見せるも、平均タイムでコンマ1秒及ばず2番手。3番手には、前戦バーレーンでドライバーズタイトルを決めた8号車トヨタが続き、2号車アウディR18 e-トロン・クワトロ、7号車トヨタ、1号車アウディと6番手まで並んでいる。ハイブリッド非搭載のLMP1-Lクラスでは、12号車レベリオンR-One・トヨタがクラス首位となった。

 LMP2クラスでは、ランキングをリードするG-ドライブ・レーシングの26号車リジェJS P2・ニッサンがクラスポールを獲得。KCMGの47号車オレカ03R・ニッサンが2番手に続き、ランキングで26号車を追うSMPレーシングの27号車オレカ03R・ニッサンは4番手スタートとなった。

 LM-GTEプロクラスでは、序盤からアストンマーチン勢が速さを見せ、97号車アストンマーチン・バンテージV8がPP獲得。マニュファクチャラーズランキングでフェラーリを追うポルシェ陣営の92号車ポルシェ911 RSRが2番手に続いた。一方、フェラーリ458イタリア勢は、5~6番手と苦しい予選となった。LM-GTEアマクラスでは、98号車、95号車のアストンマーチン勢がワン・ツーで予選を終えている。

 WEC今季最終戦インテルラゴスは、現地時間30日の13時(日本時間12月1日午前0時)より6時間の決勝レースが行われる。