日本国内では、スーパーGT、スーパーフォーミュラともシリーズ最終戦が終わりオフシーズンに突入した。毎年この季節はドライバーの移籍やチーム体制が来季どうなるのかに注目が集まるが、その情報第一弾として、11月28日発売の『オートスポーツ』No.1395では、F1、スーパーGT、スーパーフォーミュラのオフ情報を掲載している。
今回オートスポーツで報じている内容は、すでに国内モータースポーツ界で流れている噂をまとめたかたちで、信憑性は高そうだ。ここでは、その“一部”をご紹介しよう。
まず、今オフ最大の注目と言えるのが、小林可夢偉の動きだ。今季はケータハムからF1に参戦していた可夢偉だが、日本復帰の可能性がある。12月に開催されるスーパーフォーミュラのルーキーテストに参加するのが濃厚だと言われている。
スーパーフォーミュラではトヨタ、ホンダがエンジンを供給しているが、今回可夢偉はトヨタ系のチームからテストに参加するという情報もある。ただ、今後のF1復帰等の可能性を考えると、ホンダ系のチームからの参加も否定はできない。
さらに、もうひとつ気になる情報として存在するのが、長年ホンダのGT500チームの中で中核を担ってきた童夢がGT500クラスでの活動を休止するということ。これは夏に、童夢が滋賀県米原市にある童夢の風洞について、トヨタへの売却交渉をスタートさせてから噂となっていたものだ。
ただ、ホンダNSXコンセプト-GTについては5台という参戦体制が減るわけではなく、ホンダのさくら研究所が主体となってチームを形成し1台を走らせると言われている。これに伴い、ドライバーも多くの変動があるのかもしれない。
ホンダについて言えば、今季伊沢拓也をGP2に送り込んだが、さらにその枠を拡大するという噂もあり、すでに塚越広大と松下信治がGP2アブダビテストに参加している。また、WEC世界耐久選手権に参戦しているフレデリック・マコウィッキの去就も注目だ。本人はスーパーGT参戦継続を希望しているとも。
WECに関して言えば、ニッサンもそのラインナップが変動しそう。すでにミハエル・クルムがニッサンGT-R LMニスモのステアリングを握ったと言われているが、そうなった場合GT500に新たなドライバーが加わるかもしれない。
レクサスもドライバーのシャッフルがあると言われており、来季は大幅に変動があると言われている。ここ数年加速しているF1、GP2、WECとスーパーGT、スーパーフォーミュラという日本と世界がクロスした移籍市場はどうなるのか。今後、オフテストでさまざまな情報が明らかにされるはずだ。