ランボルギーニのオフィシャルパートナーとして、FIA-GT3規定のレーシングカーを開発しているドイツのライター・エンジニアリングは、2015年のブランパンGT、SRO GTスポーツクラブ、北米ピレリ・ワールドチャレンジ向けに、2015年仕様ランボルギーニ・ガイヤルドGT3『エクステンソ』を発表した。
ライター・エンジニアリングは、ムルシェラゴやガイヤルド等、ランボルギーニのレーシングカーを長年製作しており、近年はシボレー・カマロのGT3カーも開発しリリースしている。ガイヤルドのGT3カーはヨーロッパはもちろん、日本、アジアでも多くのカスタマーをもち、スーパーGT300クラスではJLOCから2台が参戦。2014年は織戸学/青木孝行組マネパ ランボルギーニ GT3が第4戦SUGOを制した。
ランボルギーニではすでに2015年投入を目指し、ガイヤルドの後継車にあたるウラカンのGT3カーをダラーラの協力を得て開発しているが、並行してガイヤルドGT3の最終バージョンと言える、ランボルギーニ・ガイヤルドGT3エクステンソ(略称:ガイヤルドGT3 R-EX)がライターから発表された。
エクステンソは、スペイン語で「大きい・広い」等の意味をもつが、その名の通り15年仕様はリヤアクスルをGT3規定いっぱいとなる車幅に拡大。アルミ製のリヤサイドパネルはカーボン製のクォーターパネルに置き換えられ、ハンドリングを向上させている。
また、ヘッドライト、テールライトの形状も改められ、リヤエンドも多くをカーボン化。ライター自身が「ムルシェラゴR-SV GT1に似ている」とする攻撃的な印象を演出している。内面も改められ、専用カムシャフトの採用によりトルクカーブを改良したほか、燃費も向上しているという。
ライター・エンジニアリングは、ガイヤルドGT3エクステンソを2015年に向け10台リリースする予定。価格は24万8000ユーロ(3651万円)で、カスタマーのリクエストに応じカーボン・ブラック、チタングレイ等のカラーリングを受注するという。