26日、アブダビのヤス・マリーナで行われたF1合同テスト2日目最終日は、メルセデスAMGのパスカル・ウェーレインがトップタイムで、今年最後の走行を締めくくった。
初日は相次ぐトラブルで3周の走行に終わったマクラーレン・ホンダが、この日はどれだけ周回数をこなすのかに注目が集まった2日目。だが、今回のテストをトラブルシューティングと位置づける彼らは、この日も走行直前に発覚した電気系のトラブルに一日の大半を費やすことになった。
ストフェル・バンドーンの駆るマクラーレン・ホンダMP4-29H 1X1がようやくコースインをしたのは、セッション残り90分というタイミング。しかし、1周のチェック走行に続き、再びコースインした矢先にマシンはストップ。2日目をわずか2周で切り上げたマクラーレン・ホンダは、2日間のトータルでも5周、タイムなしという結果に終わった。
一方、タイムシートのトップには今季のチャンピオンマシン、メルセデスW05を駆るウェーレインが名を連ねた。午前中に早くもトップタイムをマークしたウェーレインは、午後に入っても自らのタイムをさらに塗り替え、最終的に1分42秒624まで刻んだ。
2番手には、フェラーリ期待の若手ドライバー、ラファエル・マルチェッロがつけた。跳ね馬の若手育成システム、FDA(フェラーリ・アカデミー・ドライバー)に所属するマルチェロは、F1デビューランでメルセデスのコンマ5秒落ちのタイムをマークしている。
前日にクラッシュを喫したトロロッソのマックス・フェルスタッペンがトップから1.1秒差の3番手。それに続いたザウバーのマーカス・エリクソンは、周回数で唯一の100周超えを果たす112周を重ねた。
5番手につけたケータハムのウィル・スティーブンスは、残り40分のタイミングで燃料漏れの疑いが生じ、少し早めにテストを終了。午前中にインフォ・ウイングをテストしたフォース・インディアは、ジョリオン・パーマーから作業を引き継いだスパイク・ゴダードが6番手タイムをマークし、今季、グランプリウイナーの仲間入りを果たしたダニエル・リカルドのレッドブルRB10にコンマ2秒の差をつけた。そのリカルドは、午後のセッションで出火するアクシデントに見舞われている。
初日トップのウイリアムズは8番手。来季のザウバー入りが決まっているリザーブドライバーのフェリペ・ナスールが83周を重ねた。
今季のヨーロッパF3チャンピオン、エステバン・オコンとGP3チャンピオンのアレックス・リンがロータスのマシンをシェア。オコンより18周多い、52周を走ったリンが9番手につけている。