新生マクラーレン・ホンダ初のF1合同テストは、2日目を迎えた26日も、新たな電気系のトラブルに見舞われた。
テスト初日、ホンダのパワーユニットを搭載するマクラーレンMP4-29H 1X1のデビューランは、午前中に電気系のトラブル、午後には燃料/データ交換システムとトラブルが相次ぎ、わずか3周の走行に留まった。
そしてこの日も、走行直前に電気系のトラブルが発覚。初日に続いて朝のセッションを見送ることになった。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、初日と異なる問題だと語っている。
「理解するのが非常に難しい」とブーリエ。
「我々は6時に点火したが、すべて順調で8時30分にはドライバーも座り走る準備ができていた」
「だが、9時の走行開始に向けて始動したところ、何かがおかしく、再びバッテリーパックを取り外さなければならなくなった」
彼は、「昨日と異なる」と説明した問題の原因を、マクラーレンとホンダが突き止めることができていないという。
「電気は複雑だ。プラグを差し込むと何かが支障をきたす。それを修理して再び差し込むと、今度は他が支障をきたすんだ」
「我々は調査を急いでいる。私としては、原因の究明に近づいていると思っているよ」
「できるだけ早くに走るつもりだが、非常に繊細なエリアでとても高電圧であるため、慎重に作業をする必要がある」
「残念ながら時間がかかる。だが、(来年の)ヘレスで起こるよりはマシだ」
チームは午後、セッション残り90分のタイミングでようやく走行にこぎ着けたが、2周を走ったところで、再びコース上にストップしている。