アブダビF1合同テストの初日にレッドブル・レーシングから参加したカルロス・サインツJrが、このテストによってレッドブルが来年自分にトロロッソのレースシートを与えるという決断に至ることを期待していると述べた。
レッドブル・ジュニアドライバーとして初めてフォーミュラ・ルノー3.5のタイトルを獲得したサインツだが、レッドブルは2015年にトロロッソのレースドライバーとしてマックス・フェルスタッペンを起用することを決め、サインツが来年F1に昇格できるかどうかは定かではない。フェルスタッペンのチームメイトとしては現在トロロッソで走るジャン-エリック・ベルニュやフォーミュラ・ルノー3.5のランキング2位、ピエール・ガスリーも候補であると考えられている。
サインツはFR3.5タイトル獲得の褒賞としてアブダビテスト初日にレッドブルRB10に乗るチャンスを与えられ100周を走行、1分45秒339で10人中5位のタイムを出した。
「僕が去年から今年にかけて成し遂げた進歩をレッドブルに知ってもらうという意味で、重要なテストだった」とサインツは走行を終えた後、メディアに対して話した。
「(将来について)はっきりとは聞いていない。彼らが決断を下すのを待っているところだ」
「彼らは正しい決断を下すはずだ。僕としてはもちろん自分が選ばれれば嬉しい」
「僕のことをよく知って、選んでくれればと思っている」
「自分はいい仕事をしたと思うので満足している。一番の目標どおり、ミスせずに走り切った」
サインツは、チームのプログラムに沿って走っていたため、今回のテストのタイムですべてを判断することはできないと述べた。
「テストでは(皆が何をしているのか)分からない。今年のマシンはちょっとした変更で3秒や4秒速くなる。だからチームからデータを見せてもらって確認する」
「マシンに慣れるのに理想的なプランだったと思う。少しプッシュすることもできたし、このチャンスを提供してくれたレッドブルに感謝している」
テスト2日目で最終日の26日にはレッドブルのレースドライバー、ダニエル・リカルドが走行する。