11月25日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットでスタートしたF1合同テストで、マクラーレンMP4-29H/1X1・ホンダをドライブしたテスト兼開発ドライバーで、今季GP2ランキング2位のストフェル・バンドーンが、走行初日を振り返っている。
シルバーストンでのフィルミングデーに続き、公の場で走りはじめたマクラーレン・ホンダ。初の本格テストとなったアブダビ合同テストだったが、初日午前中は電気系のトラブルにより走れず、午後にはインスタレーションラップに出たものの、走行を担当したバンドーンは、燃料/データ交換システムのトラブルで2回ストップ。結局バンドーンは3周したものの計測ラップは走れないままテスト初日を終えることになった。
とは言え、マクラーレンとホンダは今回のテストはホンダの新井康久F1プロジェクト総責任者が「ウインターテストが始まるまでに行っておきたかったパワーユニットのシステム確認が目的」と語るとおり“パワーユニットのシステムチェックの場”として割り切っており、焦りはない様子だ。
ステアリングを握ったバンドーンも「今日は走行周回数は少なかったものの、すでにチームは収集したデータをもとに分析を始めているので、明日の朝は走れると思うよ」と楽観視している。
「憧れのホンダのロゴが入ったレーシングスーツを着て走行できたことを嬉しく思うよ」とバンドーン。
「今回はマクラーレンとホンダによるチーム力を高めるためのテストでもあったんだ。走行した感触を伝えるのは難しいけど、エンジン音は最高だったよ! よく多くの人は音がいいとパワーが出ているというけど、今回もそうであると願いたいね」