マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、来季向けマクラーレン・ホンダの開発用マシンMP4-29H/1X1のテスト初日を終え、今回のテストはホンダとの共同作業の第一歩であり、作業能力を高め、たくさんのデータを集めることを目標にしていると語った。
新マクラーレン・ホンダの2015年デビューに向け、チームは25日、F1アブダビ合同テストに参加した。初日は電気系のトラブルによりガレージで長時間を過ごし、午後にコースに出た後も燃料/データ交換システムのトラブルでストップ、結局走行を担当した開発ドライバーのストフェル・バンドーンは、3周を走行したものの計測ラップは走れなかった。
テスト初日を終えた後、ブーリエは次のようにコメントした。
「現代F1マシンを走らせるには非常に複雑な手順が必要なので、今週のテストではさくら(栃木県さくら市のホンダ施設)、ミルトン・キーンズ、ウォーキングがサーキットの現場での作業について学ぶことが重要となる」
「今回のテストは、マクラーレンとホンダが協力し合って作業していくにあたり、作業能力を高めていくための機会である。たくさんの問題が発生し、今朝は電気系システムのチェックを長時間にわたって行わなければならなかった。しかしエンジンが始動し、マシンがガレージから出て、午後には何周か走ることができたので、満足感を得ている」
「今週はラップタイムを追求するつもりはない。知識を着実に増やしていくことが目的なのだ。明日は今日よりも長く走り、エンジンの他の部分についてのデータを集め、各システムのチェックを行いたい」