2015年のデビューを前に、ホンダのパワーユニットを搭載した開発用テストカー、マクラーレンMP4-29H 1X1がアブダビ合同テストに登場した。初日を終えた後、ホンダF1総責任者の新井康久氏は、今回はトラブルシューティングを行うためのテストであり、開幕までに大きく進歩すると語った。
マクラーレン・ホンダの初の本格的テストが25日にスタートしたが、午前中は電気系のトラブルにより走れず、午後にはインスタレーションラップに出たものの、走行を担当した開発ドライバーのストフェル・バンドーンは、燃料/データ交換システムのトラブルで2回止まることになった。2度目はコース上でストップしたため、赤旗でセッションが中断、結局バンドーンは3周したものの計測ラップは走れないままテスト初日を終えることになった。
しかしマクラーレンは、「2015年の第1回テストに向けてトラブルシューティングの作業を始めることができたため、初日の走行はポジティブなものだった」と述べている。
新井康久氏は、2014年のシーズン前テストで新パワーユニットを初めて走らせるにあたり、各チームが苦労しているのを見たため、自分たちは2月の第1回テストの前にできるだけ準備を整えるため、今回のテストに参加したと説明、開発は予定どおり進んでおり、開幕までに大きく進歩するはずだと述べた。
「今週のテストは、次に2月に本格的にテストを始める前に、エンジンの基本的なシステムチェックを行うためのものです」と新井氏。
「今年初めにヘレスに行った時、今年のターボエンジンの準備にあたる各チームがたくさんのトラブルに見舞われているのを見ました。ですから2015年のウィンターテストを始める前にイニシャルチェックをしておきたかったのです」
「今日使用したエンジンはまだ開発中のもので、実際にレースに使うものではありません。新シーズン前の開発に関しては予定どおり進んでいます。オーストラリアに行く前に何段階か進歩させます」
「我々チームは新たなシーズンに向けて大きく前進していきます」