杉本博司、ソフィ・カル、青柳龍太による『UNSOLD』展が、2015年1月31日まで東京・銀座のギャラリー小柳で開催されている。
奇妙な縁で青柳と知り合ったというカルと、カルを介して青柳を知ることとなった杉本。同展では、青柳を含めた3人が2013年3月17日に東京・九段下の靖国神社で行われた蚤の市に参加した際の出店の様子をギャラリー空間に再現し、当時売れ残った品々をインスタレーションとして展示する。
蚤の市では3人が秘密裏にそれぞれ出店を設け、カルは中古品を中心に、自身が書いた「本当の話」のエピソードにリンクした物を販売。杉本は本物の古物と自身の作品1点、青柳は骨董ともインスタレーションともとれる物を陳列した。カルは108,500円を売り上げ、13点が売れ残り、杉本は売上67,000円と売れ残り12点、青柳は売上740,000円と10点の売れ残りを記録した。
なお、今回の展覧会にあわせてカタログ『UNSOLD』も刊行。同書には、杉本、カル、青柳によるテキストや、それぞれの出店の写真などが収められている。