フェラーリは24日、マルコ・マティアッチがチーム代表のポジションから離れることを正式に発表した。
マティアッチは、今年4月にシーズン序盤戦の不振の責任をとりフェラーリを離脱した、前チーム代表のステファノ・ドメニカリに代わって、これまで約8カ月にわたってスクーデリアを率いてきた。
だが就任当初から、彼のチーム代表起用は、次の人物までの“つなぎ”ではないかとの噂も根強く、なかにはミハエル・シューマッハーの黄金時代を支え、昨シーズンまでメルセデスを率いていたロス・ブラウンが復帰するのではないかとの憶測も流れていた。
しかし24日、フェラーリ新会長のセルジオ・マルキオンネは、マティアッチの後任として、フェラーリのスポンサーでもあるフィリップモリスの前副社長、マウリツィオ・アリバベーネがジェスティオーネ・スポルティーバのディレクターに即時就任すると発表した。
アリバベーネは、マルボロのブランドでフェラーリを長年スポンサードしているフィリップモリスで20年近くマーケティング職を歴任。2007年からは副社長として、マルボロのグローバル・コミュニケーション&プロモーション部門を率い、マラネロや世界中のサーキットにおいてはフェラーリF1チームと密接に関わってきた。
一方、フェラーリ前会長のルカ・ディ・モンテゼモロから最も有望な若手マネージャーとして評価され、ドメニカリの後を継いだマティアッチだが、この日の声明には「マティアッチの15年にわたるフェラーリへの貢献に感謝する」と記されており、1999年から尽くしてきたフェラーリを離れることになった。
フェラーリは先日20日、フェルナンド・アロンソの離脱とセバスチャン・ベッテルの加入を発表したばかりで、マティアッチは、それぞれにチームを代表してコメントしていた。
2014年のフェラーリは、一度も優勝することができず、コンストラクターズ選手権を4位で終えている。