大詰めを迎えたメルセデスドライバーふたりによる2014年F1世界選手権のチャンピオン争い。王座を決する最終戦アブダビGP決勝は、今夜スタートが切られる。
ダブルポイントレースとなる今年のアブダビGP。ランキング首位のルイス・ハミルトンは、17ポイントリードという圧倒的優位な状況で最後のレースを迎える。一方のロズベルグは、すでに自力でのタイトル獲得の権利を失っており、ハミルトンが2位以上に入れば、無条件で彼のもとに2008年以来2度目のチャンピオンという称号が降りる。
逆転王座を狙うロズベルグにすれば、自身初のワールドチャンピオンを手にする条件は、上位フィニッシュ(5位以上)が絶対だが、仮に優勝したとしてもハミルトンが3位以下に終わらなければならず、2位となればハミルトンが6位以下と条件はより一層厳しくなる。同様に3位ならハミルトンは7位以下、4位ならハミルトン9位以下、5位ならハミルトン10位以下となり、ロズベルグが6位以下なら今年のタイトル獲得はない。
もちろん、両者ともにマシントラブルやアクシデントなどによるリタイア・ノーポイントという最悪の事態も考えられる。ハミルトンは開幕戦オーストラリアと第7戦カナダ、第12戦ベルギーで。ロズベルグは第9戦イギリスと第14戦シンガポールでそれぞれリタイアを喫している。
はたして、ハミルトンが2度目の栄冠を手にするのか、はたまたロズベルグがダブルポイントの恩恵を活かし、父ケケ・ロズベルグとの親子2代のチャンピオンに輝くのか?
1955年のファン・マヌエル・ファンジオ以来となるメルセデスドライバーのチャンピオンを決するアブダビGP決勝は、今夜22時(日本時間/現地時間17時)にレースが切られる。
■ハミルトンの王座獲得条件
1位の場合、ロズベルグ(対象外)
2位の場合、ロズベルグ(対象外)
3~5位の場合、ロズベルグ2位以下
6位の場合、ロズベルグ3位以下
7~8位の場合、ロズベルグ4位以下
9位の場合、ロズベルグ5位以下
10位以下の場合、ロズベルグ6位以下
■ロズベルグの王座獲得条件
1位の場合、ハミルトン3位以下
2位の場合、ハミルトン6位以下
3位の場合、ハミルトン7位以下
4位の場合、ハミルトン9位以下
5位の場合、ハミルトン10位以下
□現在のポイント(第18戦ブラジルGP終了時点)
ハミルトン:334
ロズベルグ:317(+17)
□最終戦アブダビGPの得点配分(ダブルポイント・システム採用)
1位:50
2位:36
3位:30
4位:24
5位:20
6位:16
7位:12
8位:8
9位:4
10位:2