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TGRFで86/BRZ Raceの“ドリームレース”開催。GT300王者の谷口/片岡組が優勝飾る

2014年11月23日 17:30  AUTOSPORT web

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GAZOO Racing 86/BRZ Raceのドリームレースを制した谷口信輝/片岡龍也組(KTMS 86)
23日、富士スピードウェイで開催されている『TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2014』(TGRF)の中で、GAZOO Racing 86/BRZ Raceのドリームレースが実施された。86/BRZ Raceの参戦ドライバーと、新旧のプロドライバーたちがコンビを組む形で争われたこのレースは、谷口信輝/片岡龍也組(KTMS 86)が制することとなった。

 2013年にスタートした86/BRZ Raceは、トヨタ86とスバルBRZのワンメイク車両で争われ、プロドライバーからレースを始めたばかりのドライバーまで、様々なドライバーたちが参戦。今季は延べ669台の参加を集めるなど盛り上がりを見せており、今季は谷口がチャンピオンを獲得している。

"ドリームレース”と銘打たれて開催された今回のレースでは、スーパーGTやスーパーフォーミュラ、ニュルブルクリンク24時間などに参戦している現役トップドライバーたちをはじめ、TEAM IMPULの星野一義監督やTOM'Sの舘信秀会長、STIの辰巳英治総監督、佐々木秀六氏などかつて活躍した名ドライバーたちも参戦した。

 前日の予選では、青木孝行/平川亮組(ケーエムエスADVAN86R)がトップタイムをマークするが、40km/hに制限されているピットレーンでの速度違反があったとして谷口/片岡組がポールポジションを獲得することに。2番手に大西隆生/大嶋和也組(オートバックスG786ポテンザ)、久保凛太郎/飯田章組(CG ROBOT BSwNC)が3番手、そして4番手には小林敬一/星野組(OTG GY 86)と続いていった。

 迎えた6周の決勝レースでは、ポールポジションからスタートした谷口が危なげなくホールショットを決め、そのまま逃げていく形に。3周目を終えたところで谷口がドライバー交代のためピットへ向かうと、それに続くように各車一斉にピットロードへと向かった。

 レース後半は、谷口からステアリングを引き継いだ片岡が終始トップをキープしてそのままチェッカー。先日のスーパーGT第8戦もてぎでGT300クラスのドライバーズタイトルを決めたふたりが、最後は後続を10秒引き離して優勝を飾った。

 一方、前半に2番手まで浮上した小林と交代した星野は、後方から迫る大嶋とバトル。5周目のストレートエンドで大嶋が先行し、そのまま大西/大嶋組が2位を獲得した。星野は、その後方から迫る平手晃平(坂口良平組/AREA86倉敷)や飯田、国本雄資(菊地靖組/神奈川トヨタ☆DTEC86R)たちからはポジションを守って3位でチェッカーを受けた。なお、星野はピットロードでの速度違反があったものの、高橋敬三競技長の判断によりなんと無罪(!)となった。

 優勝した谷口は「勝ったど!」とガッツポーズを見せると、「僕らは(GT300の)チャンピオンコンビですし、僕は86/BRZ Raceのチャンピオンでもあるので、負けられないプレッシャーがありました。大人げないとは分かっていたのですが、スミマセン、勝ちにいかせて頂きました(笑)」と喜びのコメント。一方、僚友の片岡は「ホッとしてます。谷口さんからの(勝つという)プレッシャーが強すぎて(笑)」と語りながらも笑顔をのぞかせた。