11月23日、ツインリンクもてぎで開催されているHonda Racing Thanks Day 2014で、F1復帰を間近にしたホンダエンジンを搭載した2台のマクラーレン・ホンダがデモラン。詰めかけたファンに往年のホンダミュージックを披露した。
2015年からマクラーレンにパワーユニットを供給し、F1復帰を果たすホンダ。すでにシルバーストンではホンダのパワーユニットを積んだマクラーレンMP4-29Hがフィルミングデーで走行を果たし、いよいよF1復帰へ向け活動が本格化し始めている。
そんな中、23日に迎えたHonda Racing Thanks Day 2014。場内ではF1復帰に向けた映像(リンクに掲載)が流され、F1復帰目前ムードを盛り上げるイベントとなったが、それをさらに盛り上げるべく、10時25分から2台のマクラーレン・ホンダがコース上に登場し、デモランを行った。
1台は、1988年にアイルトン・セナが駆りワールドチャンピオンを獲得したマクラーレンMP4/4・ホンダ。このマシンにはインディカー・シリーズで活躍する佐藤琢磨が乗り込んだ。もう1台は、1991年にゲルハルト・ベルガーが駆ったマクラーレンMP4/6・ホンダ。こちらにはスーパーGT/スーパーフォーミュラで活躍する塚越広大が乗り込んだ。
場内実況を務めたピエール北川アナウンサーが、ホンダF1復帰に向けたアナウンスをする中エンジンを始動した2台のマクラーレンは、琢磨駆るMP4/4からコースイン。次いで塚越のMP4/6がコースに入った。
MP4/4はV6ターボ、MP4/6は自然吸気V12とエキゾーストノートの音色は異なるが、どちらも最強を誇った“ホンダミュージック”を奏で、西コースを周回。最後は2台が並んでチェッカーを受け、仮設のビクトリースタンドに詰めかけその迫力を堪能したファンは溜息に包まれた。
ホンダ・コレクションホールによって素晴らしいコンディションに保たれた2台のマクラーレン・ホンダを駆った琢磨、塚越のふたりは、「本当にすごくいい状態で、楽しかった!」とひとりのレーシングドライバーとしてデモランを楽しんだ様子だった。
また、場内では琢磨と日本人初のフルタイムF1ドライバーである中嶋悟NAKAJIMA RACING総監督がトークショーを展開。中嶋監督は「ホンダはいつも戦っていないといけないメーカー。それに、F1にはホンダがいないとダメだよね」と復活に向けて期待を寄せた。