サハラ・フォース・インディアは22日、セルジオ・ペレスと2015年からの複数年契約で正式に合意したと発表した。
以前から有力視されていたペレスの残留が正式に決まった。すでにチームはニコ・ヒュルケンベルグの残留発表を済ませており、来季もふたりのコンビで新シーズンに挑むことになった。
ペレスは昨年、ザウバーからトップチームのマクラーレンに移籍したが、わずか一年でチームを追われた。当時はF1シート喪失の危機にも直面したが、土壇場でフォース・インディアと契約を結ぶと、心機一転の今シーズンは序盤の第3戦バーレーンで3位表彰台を獲得。ここまでのポイントではチームメイトに及ばないものの、オーストリアでの優れたタイヤマネージメントによる6位入賞など、何度か印象的な走りをみせている。
「チェコ(ペレス)が我々と続けることになって非常にうれしく思っている」と、チーム代表のビジャイ・マルヤは語っている。
「彼は真のレーサーであり、今シーズンは我々のために非常に素晴らしい仕事をしてくれた」
「チーム全員が、彼のスピードやレース戦術、トラック外での役割に感銘を受けてきたんだ」
ペレスも、フォース・インディアに満足している。
「僕のプランを発表できて良かった」とペレス。
「フォース・インディアに加わってすぐ、このチームの誰もが貪欲さと決意を備えていることに気づいた。その一員であることをとても誇りに思っているんだ」
「アットホームだし、自分の仕事にも専念できている。レースを楽しんでいるよ」
チームは同日、ペレスを支援してきたメキシコの富豪、カルロス・スリム率いる中南米最大の通信企業アメリカ・モビルとのパートナーシップを延長したことも発表。来季もテルメックス(Telmex)、テルセル(Telcel)、クラロ(Claro)のロゴがマシンに飾られることになる。
来年2015年は、ペレスの母国メキシコで23年ぶりにグランプリが開催されることになっている。