2014年F1第19戦アブダビGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。小林可夢偉は19番手だった。
2日目を迎えたヤス・マリーナは初日に引き続き快晴。セッション開始時の気温は27度、路面温度は前日夕方のFP2に比べて15度以上も高い、47度を記録した。
予選直前の走行となるFP3だが、セッションのコンディションはこの後の予選、そして日曜の決勝とは路面温度を含めて大きく異なってくるため、各車ともいつもより若干少なめの走行に留めることになった。
そのなか、前日はトラブルでFP2を走れず、スーパーソフトで使用することができなかったフェルナンド・アロンソが早々とオプションタイヤにスイッチ、他のマシンがソフトタイヤで走行を続けるなか、1分42秒653というタイムを記録し、暫定トップに浮上する。
しかしアロンソはすぐにピットへと戻ると、彼のフェラーリはフロアが外されメカニックたちが慌ただしく作業を開始。何らかのトラブルに襲われたアロンソはマシンを降りることになり、それ以降、コースに戻ることはできなかった。
一方、チャンピオンを争うメルセデスの2台は、この日も相変わらずライバルを寄せつけない速さを披露。後半の30分で20周弱を重ねた2台は、残り10分からのスーパーソフトで1分41秒424をマークしたロズベルグがトップタイムを記録。対するハミルトンは、チャージラップを挟んだ2度目のアタックでセクター2までチームメイトを上回っていたものの、最終セクターで遅れてしまい、2番手のままセッションを終えることになった。
トップから約1秒差の3番手にウイリアムズのフェリペ・マッサがつけ、アロンソのタイムが4番手。以下、セバスチャン・ベッテル、ジェンソン・バトン、ダニエル・リカルド、バルテッリ・ボッタス、ダニール・クビアトまでが3番手のマッサからコンマ3秒以内に収まる接戦状態となっている。
ケータハムの小林可夢偉は16周を走り、1分45秒044というタイムで19番手。18番手のエイドリアン・スーティルからは約1秒のギャップがある。可夢偉のチームメイト、ウィル・スティーブンスは可夢偉からコンマ9秒の遅れとなっている。