2015年からWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するニッサンが今週はじめ、来季から投入するLMP1車両の初テストを行ったと英AUTOSPORT.comが伝えている。ミハエル・クルムがステアリングを握っている
ニッサンは今年5月、来季からのWEC/ル・マン24時間のLMP1-Hクラスに『ニッサンGT-R LMニスモ』で参戦することを発表。また、9月のWEC第4戦オースティンの現場では、新たにアメリカ・インディアナポリスに拠点を構えたことを明らかにし、来季に向けたテストはここをベースに行っていくとしていた。
GT-R LMニスモの初テストとなる今回の走行はアメリカ・アリゾナのテストトラックで実施。数日間行われたとみられるこのテストでドライビングを担当したのは、長年ニッサンで活躍し11年にはFIA GT1世界選手権でドライバーズタイトルを獲得、現在はスーパーGT500クラスに参戦しているクルムだ。
ニッサンのグローバルモータースポーツを率いるダレン・コックスは9月に、マシンは11月に初テストに臨むだろうと明かしていた。ニッサンは今回のテストに関して公式には認めなかったということだが、LMP1のプログラムはスケジュール通りとなっており、プログラムに関するさらなる詳細は新年に発表されるだろうとしている。
またコックス以前、12月にセブリングでサーキットでの初テストを行うことを明かしており、このテストは12月の2週目に予定されていると見られている。ただ、そのテストに先立って、マシンのお披露目が行われる予定だったが、これは来年2月頃に延期されたようだ。マシンに関する詳細や、ドライバーラインナップに関しては、その際に発表されるものと見られる。