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バトン、ドライバー決定遅れるマクラーレンに苛立ち

2014年11月21日 12:50  AUTOSPORT web

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2014年アブダビGP木曜。ジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセン
ジェンソン・バトンは、来年のプランが決定しないまま迎える最終戦だが、レースを楽しむだけだと語った。2015年のドライバーラインナップをいまだに決定しないマクラーレンに対し、彼は苛立ちも示している。

 マクラーレンは来年フェルナンド・アロンソを起用するものと考えられている。アロンソとフェラーリは今季末で契約を終了することを20日に発表したが、マクラーレンは11月中はドライバー発表を行わないと明言している。

 推測どおりアロンソが加入する場合、バトンかケビン・マグヌッセンがマクラーレンのレースシートを明け渡さなければならなくなる。しかしこの時期から他のシートを見つけるのは容易ではない。

 木曜記者会見にアロンソと共に出席したバトンは、今の状況について聞かれ、次のように答えた。

「僕の状況はこの2カ月間、何も変わっていない。僕に言えるのは、今週末のレースを楽しみにしているということだけだ。今年はその瞬間を楽しむということを覚えた。今週末もそうするつもりだ」
「ここには家族が来てくれている。いい結果を出したいね」


 バトンはSky F1に対し、ファンからの応援が支えになっていると語ったという。

「この数カ月は楽ではなかった。最終的にどういう方向に行くにしても、彼らの決断を尊重しなければならない。決断には常に理由があるのだから」とバトン。

「僕がこの数カ月嬉しかったのは、ファンからものすごく応援してもらえたことだ。タイトルを取った時よりも応援してもらっていると思う」
「ソーシャルメディアを見て皆がどれほど応援してくれているかを知ると、本当に感動する」
「僕に言えるのは、来年F1で走るのか、WECなのか、全く違うことなのか、とにかく何をするにしても、僕はベストの状態であり、勝つために戦うということだ」


 マクラーレンは決断に関して何のヒントも与えていないと言われており、アブダビでのバトンの態度にはチームに対する憤りが表れていたとSky F1は伝えている。

「彼らの決断を待つか? 今はそれについてはコメントできない」とバトンは言う。

「F1は世界最高のスポーツだし、自分の人生であり、自分のすべてだ。でも、いい状況に置かれていないと、他の可能性に目を向ける。そうすると他にもたくさんのチャレンジがあることに気づく」

 木曜記者会見では、アロンソに対し「自分で来年のチームメイトを選べるとしたら、ジェンソンを選びますか?」という質問がなされた。
 アロンソが困って答えに詰まり、会場から笑いが起こるなか、バトンはアロンソに顔を近づけてじっと見つめ、「いいよ、ゆっくり考えて!」と冗談。アロンソは「僕は来年どこで走るか分からないし……」とだけ答え、バトンと笑顔を交わした。