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去り行くアロンソ、フェラーリ愛と決意を語る

2014年11月20日 20:40  AUTOSPORT web

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フェラーリ離脱は「難しい決断だった」と語るアロンソ
2014年末でフェラーリF1チームを離脱することを発表したフェルナンド・アロンソが、5年を過ごしたチームへの愛情と感謝の気持ちを語った。

 アロンソとフェラーリは、2016年末まで契約を結んでいたものの、タイトル獲得という目標を達成できないまま、袂を分かつことを決めた。

 チーム離脱を正式に発表した20日、アロンソは、将来に向けて興奮を感じているものの、フェラーリへの愛を忘れることはないだろうと語った。

「僕にとって難しい日だ。将来を思うときには常に興奮と決意を感じるものの、一方で今シーズン末でフェラーリドライバーとしての旅は終わりを迎えるからだ」とアロンソは語る。

「難しい決断だったが、慎重に検討した上の決断であり、最初から最後までフェラーリへの愛を最優先して考えた」
「僕は自分の将来に関して自分で決定を下せるという幸運な立場に常にあり、その機会を今も持っている」
「それに関して、僕の立場を理解してくれたチームに感謝しなければならない」

「5年を過ごしたスクーデリア・フェラーリを去ることになる。この5年の間、僕はプロとして最高のレベルに達し、大きなチャレンジに立ち向かうことで、自分を新たな限界点まで押し進めることができた。真のチームプレイヤーであることも証明し、自分自身の利益よりスクーデリアの利益を優先した」

「自分の将来について重要な決断を下さなければならなくなった時、フェラーリのことを思い、チームへの愛によって動いた」

「共に成し遂げたことを心から誇りに思う。マラネロのスタッフ全員の努力に感謝する。僕らはF1世界選手権において3回2位を獲得し、そのうち2回は最後の最後まで、最終戦までタイトルを争い、ランキングトップとして多くの周回を走った」

「疑いの余地なく、この5年間に僕のキャリアにおいて最高の瞬間が何度か生み出された。このチームを去るにあたり、友人ではなく家族から去るような気持ちを感じる」

「今はエキサイティングな将来に向かうのを楽しみにしている。それでも僕の心の一部は永遠に跳ね馬の元に残り続けるだろう」
「僕を信頼してくれたチームのひとりひとり全員に対して感謝したい」

 アロンソは来年マクラーレン・ホンダに加入するものと考えられているが、同チームは11月中は2015年のドライバー発表は行わないと明言している。

 フェラーリはセバスチャン・ベッテルの加入を発表した。