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“処女”の採用にこだわるインドネシア警察。人権団体の猛抗議にも譲らず。
2014年11月20日 19:02
Techinsight Japan
インドネシア警察は女性採用試験にボディチェックも(画像はtime.comのスクリーンショット)
「処女かどうかテストされますから、警察官になりたい女性は処女を失わないよう気を付けましょう」。セクハラともいえる言葉が躍るインドネシア警察の公式ウェブサイト。セクハラ防止対策にどこも必死であるこの時代に、あまりにも意外だとして話題を呼んでいる。
国際的にも有名な人権擁護団体が今、インドネシア警察の採用試験について「女性へのとんでもない差別と侮辱だ」と非難していることを欧米の複数のメディアが伝えている。なんと彼らは女性警察官を採用するにあたり、処女であることを重要視するためボディチェックや血液検査で下半身に関する調査を行っているというのだ。
『Human Rights Watch(HRW)』という人権擁護団体に、「採用試験を受けて驚きました。健康診断の中に痛みを伴う信じられないようなボディチェックがあったのです」と告白した西ジャワ州バンドンに暮らす24歳の女性。試験官が指にジェルを塗り受験者の下半身に触れ、
処女か否かを確認するいわゆる“2本指テスト”がなされた
と言い、同じことがインドネシアの6つの都市の警察採用試験で行われていることが判明したのであった。
おまけにインドネシア警察の公式ウェブサイトでは、募集要項に堂々と“健康診断において処女確認のためのチェックがあります。警察官を志望する女性たちは処女を守るように”と謳っている。『HRW』は彼らに“警察官になる資格として処女か否かは重要ではない。ナンセンスなチェックだ”と猛抗議したが、インドネシア警察の広報担当者は「性感染症のキャリアを調べるためです。男女を問わずそうした血液検査も行っており、受験者の間でも一定の評価と理解を得ています」とし、正当性を主張しているもようだ。
※ 画像はtime.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
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