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キャデラック、FIA-GT3規定準拠の新レーシングカー、ATS-V.Rを発表

2014年11月20日 16:40  AUTOSPORT web

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GT3規定準拠のレーシングカー、キャデラックATS-V.R
アメリカのゼネラル・モータースは、多くのカスタマーに愛用されている市販レーシングカー規定、FIA-GT3に対応した新レーシングカー、キャデラックATS-V.Rを発表した。

 このキャデラックATS-V.Rは、2015年のレースデビューに向けオースティンで公開されたマシンで、ロサンゼルスショーで公開予定のATS-Vクーペをベースとしている。キャデラックは2004年から北米で開催されているピレリ・ワールドチャレンジにCTS-Vのレーシングバージョンで参戦し多くの勝利を重ねてきたが、このATS-V.Rで、ヨーロッパはもちろんアジア、アメリカ等世界中で開催されているGT3カーのレースに参戦することができる。もちろん日本ではスーパーGT300クラスの参戦も可能だ。

 ATS-V.Rは、3.6リッターV6ツインターボエンジンLF4.Rを搭載し、GT3スペックではボルグワーナー製ターボチャージャーに換装。インタークーラーの拡大、サイド出しのエキゾースト、トランスアクスル化などがなされ、49:51という前後重量バランスを実現した。

 また、カーボン製のフロントスプリッターをはじめ、GT3規定のタイヤサイズを満たすため、フェンダーは再設計されているという。

「ブランドの中で最も高級感あるVシリーズを拡大していくことは、キャデラックにおける論理的なステップだ。その中には、GT3規定の新しいレーシングカーを含んでいる。このレーシングカーにより、我々は世界規模でレースを行うことができる」とキャデラック代表のヨハン・ダ・ネイシンは語っている。

 来季、GT3マーケットにはマクラーレン650S GT3やレクサスRC F GT3をはじめ、多くの新たなGT3カーの登場が予想されている。キャデラックATS-V.Rはどんな存在感を示すだろうか?