アブダビGP前の水曜時点でケータハムは小林可夢偉のチームメイトについて発表していないが、何人かの候補が噂に上っている。
ケータハムは破綻して管財人の管理下に置かれ、アメリカGPとブラジルGPを欠場した。しかしアブダビ出場の資金を集めるためにクラウドファンディングを利用、目標額に達しなかったものの、最終戦出場を表明した。
ドライバーとしては可夢偉のみを発表しており、ふたり目に関してはグランプリ直前の水曜の時点では明らかになっていない。今年レースドライバーを務めたマーカス・エリクソンはすでにケータハムとの契約を解除しており、出場する可能性はなくなっている。
ケータハムの管財人フィンバー・オコネル氏は「状況について発表できるタイミングを待っている」とmotorsport.comに対して語るとともに、現在候補として考えられている何人かのドライバーについてもコメントした。
今季ケータハムからイタリア、日本、ロシアの3回にわたって金曜フリープラクティス1で出走したロベルト・メリは、レースドライバーが走れない場合に出場する契約を持っていると、父親が主張している。
しかしオコネルは、メリはFP1だけでなくグランプリをフルに出場するためのスーパーライセンスは取得していないと述べた。
「私の理解では、彼はスーパーライセンスを持っていない」とオコネルは語った。
マルシャが出場しない場合、マックス・チルトンがケータハムのマシンに乗るのではないかとの推測も出ているが、これについてはまずはマルシャの状況が確定しなければ検討できないとオコネルは言う。
「噂によると、彼はマルシャが出走しないのであれば(ケータハムで)走りたいと考えているということだ。しかし彼は(マルシャと)契約を結んでおり、その契約を守らなければならない」とオコネルは語った。
マルシャはアブダビ出場に向けてぎりぎりまで努力してきたものの、結局参戦を断念したとも報じられているが、正式な発表はまだなされていない。
ルーキーのウィル・スティーブンスを有力視する報道もあるが、オコネルは彼を含むルーキー起用について「状況を見ていくしかない。不公平になるから(候補について)具体的に名前を挙げないと彼らには言ってある」と述べるにとどまっている。
スティーブンスは2013年の若手ドライバーテストに続き、今年のシルバーストンテストでもケータハムのマシンを走らせている。彼は3年にわたってフォーミュラ・ルノー3.5に参戦、今年は2勝を挙げた。
ケータハムはベルギーGPに出場したアンドレ・ロッテラーにも打診したようだが、ロッテラーは申し出を受けるつもりはないと示唆している。