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F1現地直送:アブダビで、ケータハムの現状を直撃

2014年11月20日 11:10  AUTOSPORT web

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ケータハムのガレージ。水曜の時点で名前が掲示されているのは小林可夢偉のみ
通常であれば水曜に現地入りしていてもサーキットに行くことはない。しかし、今回のアブダビでは水曜からサーキットへレンタカーを走らせた。目的は3戦ぶりの出場を発表したケータハム、そしてマルシャの状況を確認するためだ。

 午後3時にヤス・マリーナ・サーキットに到着すると、パドックでは多くのチームスタッフが作業を行っていた。パドック入口側からレッドブル、メルセデス、フェラーリと前年度のコンストラクターズ選手権順にガレージとホスピタリティハウスが並んでいる。2013年に最下位だったケータハムのガレージは一番奥だ。しかし、そこへたどり着く前に、チームマネージャーのミオドラグ・コトゥールと約1カ月ぶりの再会を果たし、ケータハムがアブダビに来ていることを確認した。

「この1カ月間は我々にとって厳しい時間だったが、なんとか帰って来ることができた。来年のためにも、最終戦を頑張るよ」(コトゥール)

 ケータハムのガレージに到着すると、ガレージ前ではタイヤの管理、ピットストップ機材のメンテナンスを数人のメカニックたちが行っている。聞けば「管財人はレースチーム以外の全スタッフ(ファクトリーペースのスタッフ)を解雇しただけでなく、レースチームのスタッフも少なからずカットしているため、通常であれば60名ほどいるスタッフの数が40名ほどに減っている」という。

 しかも、ガレージの上に掲げられているドライバーの名前は、依然として小林可夢偉だけで、いまだチームメイトが誰になるのかわかっていない。

 ケータハムに関して、もうひとつ気になっていたのが、ケータリングスタッフのことだった。というのも、月曜に可夢偉がこんなコメントを自らのツイッターでつぶやいていたからだ。

「今週はケータリングチームとか来るのかな? とりあえずふりかけとサトウのご飯買って行こうか。。。」

 ケータリングスタッフはゲストへのサービスだけでなく、ドライバーを含めたチームスタッフの食事も作っており、チームには欠かせない存在だ。おそるおそるケータハムのホスピタリティハウスの中を覗くと、そこにはロシアGPまで仕事していた懐かしい顔があった。「私たちが可夢偉の料理をきちんと作るから安心して」とケータハムのケータリングスタッフは話してくれた。

 これでケータハムが、なんとかアブダビGPに出場できることは確認できた。果たして、可夢偉のチームメイトは誰になるのか? まずは本日のエントリー締切に注目が集まる。

(尾張正博)