エクストリームスピード・モータースポーツ(ESM)は、2015年シーズンのWEC世界耐久選手権にフル参戦することを発表した。
北米スポーツカーレースの強豪ESMは、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のGTクラスで活躍していたが、昨年からはLMP2クラスにスイッチ。ALSMとグランダムの統合により今年からスタートしたユナイテッド・スポーツカー(USCC)でもLMP2勢にとっての初勝利を挙げるなど速さを見せている。また、今季はWECにもスポット参戦しており、走行した第4戦オースティン、そして第6戦上海ではともに表彰台を獲得した。
そんなESMは来季に向けて、HPDが開発している新たなクローズドLMP2『HPD ARX-04b』を2台導入することを発表していたが、この2台で来季はWECにフルエントリーを果たすこととなった。
チームオーナー兼ドライバーのエド・ブラウンによると、チームのスポンサーを務めるテキーラ・パトロンの世界的なブランド戦略が、チームのこうした動きに影響を与えているのだという。
「WECで世界中の消費者にブランドを紹介することができて、テキーラ・パトロンは非常に喜んでいるんだ。それがチームをこの方向に導いた大きな要因だよ」とブラウン。
ドライバーラインナップに関しては、チームを共同所有するブラウンとスコット・シャープをはじめ、ライアン・ダルジール、ヨハネス・バン・オーバービークという、今季もESMのマシンを駆ったドライバーたちがラインナップされた。さらなるドライバーに関しては、後日発表されるということだ。
なお、ESMの来季USCC参戦計画については現在のところアナウンスされていない。