財政難に苦しむF1小規模チームがバーニー・エクレストンに対して書面を通してF1分配金を増額するよう要求した。
ケータハムとマルシャが破綻し、アメリカGPとブラジルGPの参戦台数は18台に減少した。フォース・インディア、ザウバー、ロータスも厳しい状況にあり、彼らは小規模チームが生き残るための対策をとるよう、エクレストンらに要求している。
ロイターの報道では、ブラジルGPの週末、エクレストンはF1商業権を所有するCVCと話し合いを行うと述べていたが、先週末まで何の連絡もなかったためにフォース・インディアのチーム副代表、ボブ・ファーンリーが今週月曜、エクレストンに手紙を送ったということだ。
ファーンリーは、フォース・インディア、ザウバー、ロータスを代表してエクレストンに手紙を送り、その写しはCVC、FIA、各チームプリンシパルの元に届けられた。
ファーンリーはこの手紙において、小規模チームへの分配金増額ではなくスーパーGP2というプランが提案されていることへの懸念を示し、今週末の最終戦アブダビGPで会合を持つことを求めた。
「ブラジルでの会合の後、F1がカスタマーカー/スーパーGP2の方向に進んでいるのを知った」とファーンリー。
「ストラテジーグループにはコストを削減する意向が全くないことも明らかだ」
「我々は何よりもコスト削減の要求を行ってきたということを強調する」
「この目標を追い求めることに関心が見られないことから、我々は高騰するコストに対応する手段として、収入の分配についての問題に目を向けた」
「我々が直面しているのは財政的な問題であり、それを解決できるのは財政的な手段だけだ」
「このスポーツの共通の利益と持続可能な将来のため、我々は他の関係者と共に、より公平な分配を実施することを要求する」
エクレストンは、F1レースの参戦台数を増やすため、F1のコンストラクターと共にアップグレードしたGP2タイプのマシンをカスタマーチームが走らせる“スーパーGP2”プランの提案を行い、これに対して小規模チームは反発を示していた。