15日に決勝レースが行われたWEC世界耐久選手権第7戦バーレーンで、OAKレーシングの35号車モーガン・ジャッドでLMP2に参戦した井原慶子が、10月のWEC富士に続いて再びクラス3位を獲得。世界選手権で再び表彰台に登ることとなった。
井原は今季、WEC第3戦ル・マン24時間で日本人女性として初の完走を達成。その後、8月のアジアン・ル・マン富士では総合優勝を果たしているほか、10月のWEC富士では女性初の表彰台を獲得。富士戦の後に開催された上海戦には参戦しなかった井原だが、バーレーン戦では再び35号車モーガンのドライバーにラインナップされ、マーク・パターソン/デイビッド・チェンとともにレースに臨んだ。
予選ではパターソンとチェンがアタックを担当しクラス5番手となった35号車だったが、レースでは序盤1時間でクラス3番手に浮上すると、その後一時は4番手となる場面もあるも、最後は3位でフィニッシュを果たした。
実は、今回のレースウィーク中は38度の熱が出ていたという井原だが、レース中盤には2スティントを担当。後方から激しく責め立てられる場面もあるもポジションをキープし、僚友のチェンにラストスティントを引き継いだ。
「世界最高峰の世界耐久選手権で連続表彰台を獲得できて本当にうれしいです」とWEC富士に続く表彰台獲得の喜びを語った井原。
「今までの自分の経験から、女性が新しい道を切り拓く時には必ず2人以上の男性がサポートしてくれて成り立つと感じてきましたが、今回は中国人ドライバーのデイビッド(チェン)とアメリカ人ドライバーであるマークの強いサポートとチームの戦略のおかげで表彰台に上れました」
「今回のレースは、シーズンの最後ということもあり、レースウイークエンドはずっと38度の熱が出てしまいましたが、みんなのサポートのおかげで力を出し切ることができました。応援本当にありがとうございました」