「職場での評価アップをめざして、自分の能力をもっと伸ばしたい!」仕事に前向きな女子なら、そんな風に考えることもあるはず。でも、目標を掲げてもなかなか達成できない…なんてことはない?
人材育成やスキルアップのセミナー講師などで活躍する新井淳子さんは、「『いつかやろう』ではいつまでたっても達成できません」とアドバイスする。
「こうなりたいという目標を決めたら、まずはいつまでに達成するか、期限を決めることが大切です」(同)
例えば「商品のセールスを伸ばす資料作成能力を身につけたい」という目標を掲げたなら、まずは目標達成時期を半年後に設定してみよう。そして、資料作成能力を身につけるために必要な具体的な行動を。
・ほかの人が作成したセールスが伸びている資料を研究する
・キャッチコピー能力を身につける
・わかりやすい文章が書けるようになる
・グラフなどの作図能力を身につける
・文章を書くスピードを上げる
・資料をもとにプレゼンする力をつける
というように細かくリストアップして。そしてその細かい行動目標をひとつずつ、1カ月単位で実践する計画を立ててみよう。
「行動目標はできるだけ細かく具体化したほうが実践しやすいです。例えば最初の1カ月で『ほかの人が作成したセールスが伸びている資料を研究する』を目標にする場合、この目標をさらに『ほかの人の資料を読む』『読んだ資料のいいところを書き出す』というように行動を細分化して小目標を2~3個設け、毎日実践できたかどうかを〇△×で手帳やスケジュール表に記入して管理するといいでしょう」(同)
できればエクセルを使って1カ月単位でスケジュール表を作り、小目標ごとに欄を分けて日々見返すようにすると、達成度が確認できてやりがいが生まれるのだとか。
さらにもう1つのコツとして、目標達成のために行動を実践していることを周囲に伏せておくといいのだそう。
「周囲には内緒で目標達成をめざしていると、続けるうちに『最近文章が上手になったね』などと上司や同僚から褒められたりして、周りの反応が変わってくるはずです。すると自分の成長を確認することができ、目標達成に対するモチベーションもアップしますよ」(同)
これなら毎日やるべきことは難しくないし、ゲーム感覚で楽しみながら目標達成できるはず!
新井淳子オフィスフローラン代表。日本プレゼンテーション協会認定講師、社会保険労務士。職場の課題発掘と人材育成、モチベーションアップなどを図るコンサルティングやセミナー開催などを行い、スキルアップのサポート役として多方面で活躍中。
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