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「いつでも戻ってこい!」 上司の言葉を信じ、辞めた会社に出戻るのアリ?

2014年11月17日 12:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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Q&Aサイトの教えて!gooに、こんな相談が寄せられていました。相談者のAZKAZKさんは、30歳の独身男性。7年勤めた広告会社を8月に退職し、現在求職中です。

前の職場は人間関係も良く、和気あいあいと仕事をしていました。しかし相談者さんは「給料が安い」ことへの不満と、「もっといろいろなクライアントの仕事を経験して、スキルアップしたい」という思いから、会社を辞めることを決めました。

「大切なものは失って初めて気づく」と励ます声も

もしも希望の転職先が見つからなかった場合は、知り合いの職人の下で働こうと考え、会社に退職の意を伝えたところ、3人の上司から引き留めが。最終的に退職を決めた際には、直属の上司からこう言われたそうです。

「だめだったら戻ってこい。君なら出戻りしても、みんな受け入れてくれる」

それから3か月。相談者さんは、なかなか希望の転職先を見つけられません。職人の下で働いてもみましたが、とても一生続ける自信が持てるものではありませんでした。

相談者さんは環境の良かった前の職場を辞めたことを後悔し、「できることなら前職に出戻りとして復帰したい」と思うようになりました。しかし、本当にそんなことを願っても許されるのか。「出戻りについて、どうかご意見をお聞かせください」

この相談に対して、回答者からは「出戻り社員は、どこの会社でも1人や2人はいるでしょう」(ruftさん)というコメントが寄せられました。

「出戻りは、中小企業なら珍しくないと思いますよ。私の勤務先にも数名います」(Yonesanさん)

自分の実力や人間性を認めてくれている上司が採用の権限を持つ会社なら、出戻りしやすいようです。戻るつもりなら、早めに連絡した方がよいという意見もありました。

「大切なものは失ってはじめて気づく。今すぐ連絡を! モタモタしてないで早く連絡した方がいい。時間が経てば先方の記憶が薄れてしまうし、新しい人が採用されれば空席がなくなる可能性が高くなります」(premacy2007さん)

「どのツラ下げて」と思う同僚もいる

「出戻り」を後押しする意見が多い中で、「戻ってこい」という退職時の言葉は「リップサービス」なので、そのまま受け止めない方がいいという意見もあります。

「仮に出戻りが可能だとしても、新人扱いになり、給料もゼロからのスタートになるかも知れないことは覚悟しておくべきです。元の状態には戻れません」(isoworldさん)

能力も経験も新人とは違うことは明らかなのですが、やはり「出世すごろく」は、ふりだしからやり直さなければならないのでしょうか。組織の掟なのかもしれませんが、不合理な感じもします。

また、上司が出戻りを許していても、他の社員の中には快く思わない人もいるかもしれない、という意見もありました。

「前の会社の人たちを貶めて、唾を吐きかけて退社したことになりませんか。『どの面下げて帰ってきたんだ』と思う社員はいるでしょうね」(yonesanさん)

貶めたわけではないと思いますが…。ただ、その人が辞めたしわよせで、残った同僚たちは残業や休日出勤を強いられるハメになったという回答者からは、「恨みがないと言えば嘘になりますでしょうか。勝手に辞めたのに」(ruftさん)という意見もありました。

「みんな我慢しているのに、あいつだけが勝手なことを」という嫉妬もあるのかもしれません。もっとも、これから流動化が進み、転職が当たり前になれば、お互い様ということになるのでしょうね。(ライター:Makiko.N)

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