企業の採用面接で、面接担当者から「何か質問はありますか?」と聞かれて、「はて、何を聞けばよいものか」と悩んだことはありませんか。
米国のニュースサイト、ビジネスインサイダーは、「どの面接でも毎回最後に聞くべき7つの賢い質問」と題した動画を掲載しています。動画では、その名の通り面接を受ける側からすべき質問を、その理由と共に紹介しています。
上司と直接関わりながらする仕事はあるか
なお、欧米では就職する際の「職務」が明確で、日本の新卒採用のようなあいまいな面接ではありません。これらの質問は、日本ではおもに中途採用の転職者に役立つと思われますが、新卒就活生が面接担当者に質問を返す際のヒントにもなるでしょう。
1.「この会社の一番好きなところはなんですか?」
この質問をする理由:面接担当者が何に最も価値を見出しているのか、また自分と会社の価値観が合っているかを判断できる
抽象的な質問ですが、面接担当者が社員として実感していることを聞くことで、「自分もそんな会社で働きたい」と思えるかどうかを考える材料を得られそうです。「一番」と聞いているところがポイントではないでしょうか。
2.「このポジションは今後どのように発展していくのでしょうか?」
この質問をする理由:その職に『行き詰まり』があるのかが分かる
自分がその仕事に就いて、今後どのようなキャリアが見込めるのかという質問です。もし「今後の発展は成り行き次第ですね」と言われた場合、取るに足らないポジションとみられている可能性も否めないので、ぜひ聞いておきたい質問だと思います。
3.「マネージャーとどのように関わりながら仕事をすることができるのか、例を挙げていただけますか?」
この質問をする理由:スタッフの使われ方と、自分の能力を披露する機会が分かる
上司と直接やりとりをしながら業務を遂行する機会はあるのか、という質問です。マネージャーとの関わりが少なければ、「個人の業績はどのように判断されるのでしょうか」と質問を発展させることもできそうです(単刀直入すぎる気もしますが…)。
仕事の難しさや直面する課題を聞くことも
4.「このポジションで最も優先すべきことは何でしょうか?」
この質問をする理由:この職に就いた場合にどのような業務に焦点を絞れば良いのか、どのように優れた第一印象を与えることができるのかを知ることができる
より一般的な言い方だと、「この仕事をするにあたり一番大事にすべきことは何ですか」と言えるのではないかと思います。
5.「このポジションにおいてチャレンジングなことはなんですか?」
この質問をする理由:自分が直面している事柄を知り、企業側が非常に疑わしいような挑戦を挙げてこないかどうかを見る
この仕事の難しさや直面している課題は何ですか、とより具体的に聞くこともできそうです。明らかに実現不可能な課題設定をしていたり、説明がはっきりとしなかったりした場合、「本当にやりがいのある仕事なのだろうか」と冷静に考えるきっかけになりそうです。
6.「前任の方はこの職でどのような成功を収めていましたか?」
この質問をする理由:会社がどのように業績を評価しているのかが分かる
より日本語らしく言うと、「前任の方はどのような業績を残されましたか」という内容です。これもあまり明確な答えが得られなかった場合、社員の業務をしっかり評価してくれる職場なのか疑うことができると思います。
7.「私の適性について、躊躇される点はありますか?」
この質問をする理由:自分の弱点について話し合う体勢が整っていることを示す
この質問で示したいのは、「自分には弱い点はあるけれど、克服しようという前向きな気持ちを持っています(なので気兼ねなく指摘してください)」ということだと思います。ただし、いざ指摘された際に、しっかり改善案を出す覚悟が必要でしょう。
「面接は企業とのお見合い」とはよく言われる言葉ですが、お見合いならば当然、面接を受ける側も相手が自分に合っているのかを判断しなければなりません。自己アピールと同時に、自分が企業を選ぶにあたり有益な情報を積極的に聞き出したいものです。
出典:7 Smart Questions To Ask At The End Of Every Job Interview (BUSINESS INSIDER)
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