WEC世界耐久選手権第7戦バーレーンは14日、公式予選が行われ、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組の14号車ポルシェ919ハイブリッドが2戦連続、今季3度目となるポールポジションを獲得した。
公式予選を前に行われたフリー走行3回目では、14号車ポルシェが前日のFP2に続いてトップタイムをマーク。7号車トヨタTS040ハイブリッドが2番手につけ、20号車ポルシェが3番手となった。
予選は、現地時間17時よりスタート。WECの予選では、各マシンふたりのドライバーによるベスト2ラップずつ、合計4ラップの平均タイムで決勝レースのグリッドが決定する。まずはLM-GTEプロ/アマの25分の走行が行われた後、LMP1/LMP2の25分の走行が行われた。
LMP1-クラスでは、初日から速さを見せている14号車ポルシェのジャニが、1分41秒187というこの週末ここまでのファステストラップをマークすると、ステアリングを引き継いだデュマも好ラップを維持。1分43秒146の平均タイムで前戦上海に続くポールポジションを獲得した。なおポルシェは、上海戦後に小さいながらも重要ないくつかのメカニカル面での変更を行っているということで、決勝でもトヨタに対抗できるだろうと自信をのぞかせている。
フロントロウには、ドライバーズランキング首位で今回のレースに臨んでいる8号車トヨタTS040ハイブリッドがコンマ3秒弱の差でつけ、3番手は20号車ポルシェ。7号車トヨタが4番手に続いている。
バーレーンに運び込まれたモノコックにダメージがあったとして、スペアのモノコックで2台のマシンを組み上げたアウディ勢は、ドライバーズランキング2位につける2号車R18 e-トロン・クワトロが5番手に。ただ1号車に関しては、初日の走行終了後に再びモノコックにダメージが見つかり、新たなモノコックでマシンを組み直すとしてFP3と予選での走行を見送っている。ただ1号車も、再車検を受ければグリッド最後方からレースに参加できる見込みだ。
ハイブリッド非搭載のLMP1-Lクラスでは、12号車レベリオンR-One・トヨタがクラスポールを獲得。僅差で13号車レベリオンが続き、総合11番手のクラス3番手に9号車ロータスCLM P1/01・AERがつけた。
LMP2クラスのクラスポールはG-ドライブ・レーシングの26号車リジェJS P2・ニッサンが獲得。ランキングをリードするSMPレーシングの27号車オレカ03R・ニッサンが2番手に並び、僚友の37号車オレカが3番手に続いている。
LM-GTEプロクラスでは、今回もアストンマーチン・レーシング(AMR)勢が速さを見せ、97号車アストンマーチン・バンテージV8がポールポジションを獲得。51号車フェラーリ458イタリア、71号車フェラーリのAFコルセ勢が2~3番手に並んでいる。また、LM-GTEアマクラスでは、95号車、98号車アストンマーチンの2台が予選クラストップ2につけている。
WECバーレーンは、現地時間15日15時(日本時間21時)より6時間の決勝レースがスタート。日本時間16日午前1時からは、ゴール2時間前からの生中継がJ SPORTS 3で行われることとなっている。