スーパーGT第8戦は15日、ツインリンクもてぎでノックアウト形式の公式予選が行われ、GT500クラスは逆転チャンピオンを狙うMOTUL AUTECH GT-Rがポールポジションを獲得。S Road MOLA GT-Rが2番手につけた。GT300クラスは好調のGAINER DIXCEL SLSがポールを獲得している。
Q1:
朝からの快晴のまま、13時30分から迎えたスーパーGT第8戦もてぎの公式予選。今回のレースは250kmということもあり、決勝ペースもさることながら、グリッドは非常に重要なものとなる。まずはQ2進出をかけ、GT300クラスの予選Q1がスタートしていった。
注目のGT300クラスのタイトル争いのうち、まず1分48秒台に入れてきたのはランキング首位のグッドスマイル 初音ミク Z4。それに続いて次々とタイムがマークされていくが、開始8分というところでTWS LM corsa BMW Z4が最終コーナーでスピン。ウォールにクラッシュしてしまうシーンも。
一方、その間にグッドスマイル 初音ミク Z4のタイムをブレイクしてきたのは、前日の公式テストから好調のGAINER DIXCEL SLS。山内英揮が駆るGAINER Rn-SPORTS SLSが続き、メルセデス×ダンロップのGAINER勢がトップ2を占めていった。
最終的にGT300クラスのQ1はGAINER DIXCEL SLSを先頭にGAINERがワン・ツー。グッドスマイル 初音ミク Z4が3番手、ARTA CR-Z GT、B-MAX NDDP GT-Rというトップ5となったが、一方でなんとランキング3位のStudie BMW Z4はヨルグ・ミューラーがアタックを担当するも、なんと14番手でQ1敗退となってしまう。また、GT300上位陣の常連ではSUBARU BRZ R&D SPORTも19番手でQ1脱落となってしまった。
続いてスタートしたGT500クラスのQ1は、各車コースオープン直後はピットでステイ。残り9分~8分でコースインしていき、ウォームアップ2周、ワンアタックで争われることになったGT500のQ1だったが、全車がウォームアップへ出ていったタイミングで、立川祐路が乗り込んでいたZENT CERUMO RC Fが4コーナーを立ち上がったところで突然駆動を失ってしまいストップ。赤旗が提示されてしまう。
残り7分でQ1は再開されたが、コースオープンとともに14台全車が一斉にコースへ。しかし、午前の公式練習で2番手タイムだったD'station ADVAN GT-Rがトラブルが発生したかスローダウンを喫してしまう。これでZENT、D'stationという2台がアタックできないままQ1脱落となってしまった。
一方、続々とタイムが更新されていく中、今度はなんとランキング2位のKeePer TOM'S RC Fが3コーナーでスピン! グラベルでストップしてしまう。直後に続々とアタックラップが記録され、S Road MOLA GT-RがトップでQ1を突破。MOTUL AUTECH GT-Rが2番手となり、GT-R勢がワン・ツー。3番手にはチェッカー周でタイムを上げた関口雄飛駆るWedsSport ADVAN RC Fが入った。ランキング首位のPETRONAS TOM'S RC Fは7番手で辛くもQ1突破を果たした。
Q2:
GT500クラスのQ1で赤旗が出たこともあり、やや遅れてスタートしたGT300クラスのQ2。コースオープンから続々と各車がコースインし、ウォームアップを経てアタックラップに入っていくが、そんな中でやはり1分47秒台という素晴らしいタイムをマークしていったのは、GAINER DIXCEL SLSを駆る平中克幸。
それに続いていったのは、谷口信輝がアタックしたグッドスマイル 初音ミク Z4。一時LEON SLSを駆る蒲生尚弥がこれを上回っていくが、翌周には再び谷口が2番手へ。タイトルにかける意地をみせていくが、他のライバルたちがグッドスマイルの最前列進出を阻む。新田守男駆るOGT Panasonic PRIUSがGAINER同様1分47秒台に入り、2番手に飛び込んだ。
最後まで平中のタイムを上回るマシンは現れず、逆転タイトルを狙うGAINER DIXCEL SLSがポールポジションを獲得。プリウスが2番手、初音ミクが3番手という結果に。蒲生のLEON SLSが4番手、MUGEN CR-Z GTが5番手という結果となった。
なお、チャンピオン争いはもし仮にこの順位のままGAINER DIXCEL SLSが優勝、グッドスマイル 初音ミク Z4が3位となった場合は78ポイントで並ぶことになるが、優勝数の差でグッドスマイルがチャンピオンを獲得することになる。
続いてスタートしたGT500クラスのQ2。Q1同様各車ピットでステイとなるが、残り10分を切ってから、まずはベルトラン・バゲット駆るEpson NSX CONCEPT-GTがコースイン。それに続いてMOTUL AUTECH GT-R、WedsSport ADVAN RC Fとコースインしていく。
チェッカー周に向け続々とタイムが更新されていく中、まずは山本尚貴駆るウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTが1分38秒台に入るも、これを本山哲駆るS Road MOLA GT-Rが上回っていく。しかし、本山のタイムをロニー・クインタレッリ駆るMOTUL AUTECH GT-Rがブレイク! Q1同様、GT-R×ミシュランというコンビネーションの2台がトップ2を占める結果となった。
これで逆転チャンピオンを狙うMOTUL AUTECH GT-Rが明日の決勝でポールポジションからスタートすることに。S Roadがフロントロウで脇を固める。ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTが3番手でミシュラン装着車がトップ3を独占。中嶋一貴がアタックを担ったPETRONAS TOM'S RC Fは4番手と、2列目グリッドを確保する結果となった。