FIA世界ツーリングカー選手権の今季最終戦マカオの予選が14日、マカオのギア・サーキットで行われ、2014年チャンピオンのホセ-マリア・ロペス(シトロエンCエリーゼWTCC)が今季7回目となるポールポジションを獲得した。
今年で10年連続の開催となるWTCC第12戦マカオラウンド。狭いブラインドコーナーが連続する山側セクションと長いストレートを持つ海側セクションの相反するレイアウトで構成される公道コースのギア・サーキットは毎年のようにクラッシュするマシンが続出、波乱のレースを演出する。
今季最終戦のマカオで各車が搭載するウエイトは、シトロエンCエリーゼWTCCが60kg、シボレーRMLクルーズは40kg、ホンダ・シビックWTCCが30kgとなっている。
F3の予選後となる午後3時過ぎから行われた予選では、前戦鈴鹿で今季のチャンピオンを決めたシトロエンのロペスが、Q3のシングルラップでチームメイトのセバスチャン・ローブ(シトロエンCエリーゼWTCC)に約コンマ2秒差、昨年のポールシッター、イバン・ミューラー(シトロエンCエリーゼWTCC)には約コンマ5秒差をつけ、今季7回目となるポールを獲得。日曜日に行われる決勝でのシーズン最多勝利&最多ポイント更新に弾みをつけた。
2番手となったローブは、山側最後のフィシャーマンズ・ベンドでオーバーステアからクリップにつけずタイムをロス。ミューラーも第2セクターでアンダーステアだったと語るなど、ふたりは完璧なラップをまとめることができなかった。
ホンダ勢で唯一、Q3に進んだゼングー・モータースポーツのノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)は4番グリッドを獲得。一方、Q2を4番手で突破したトム・コロネル(シボレーRMLクルーズ)は、アタックラップで左フロントをウォールにぶつけてしまい、Q3のタイムを記録することができなかった。
ホンダワークスの2台は、ガブリエル・タルキーニ(ホンダ・シビックWTCC)がQ2土壇場で6番手タイムをマーク。ティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)が7番手で続いた。ラーダはロブ・ハフが8番手。シボレーRMLクルーズのウーゴ・バレンテが10番手でリバースグリッドのポールポジションを獲得した。
なお、今回ドゥサン・ボルコビッチに代わりカンポスのシボレーをドライブしたペペ・オリオラはQ1でクラッシュし、ノータイムに終わっている。