スーパーGTの2014年最終戦となる第8戦ツインリンクもてぎの予選日を前に14日、3時間の専有走行が行われた。GT500クラスではチャンピオンシップをリードするPETRONAS TOM'S RC Fがトップタイムをマーク。ランキング3位のMOTUL AUTECH GT-Rが2番手につけた。
いよいよ全8戦で開催されているスーパーGTもこの第8戦もてぎが最終戦。チャンピオン争いはGT500クラス、GT300クラスとも接戦のまま迎えており、大いに注目が集まるラウンドだ。それに先立つ14日、13時から3時間の公式テストという形でテスト走行が行われた。
土曜の予選、決勝と同じ時間帯で走行できるということもあり、貴重なデータを得ることができるセッションとなった14日の公式テストだが、埼玉県が『埼玉県民の日』ということもあるのか、平日とは思えぬほどの多くのファンがもてぎを訪れ、走行を見守った。
各チームが週末に向けたプログラムをこなしていく中、今季の成績を物語るようにタイミングモニターの上位には、チャンピオンを争うマシンがつけていく。ランキング首位のPETRONAS TOM'S RC Fがトップに立ち、MOTULが2番手へ。同じくタイトルの権利をもつカルソニックIMPUL GT-R、ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT、KeePer TOM'S RC Fと続いていった。
セッションは14時30分から一度セーフティカーがコース上に入り、SC進行の訓練を実施。ただ、この際GT300クラスのSnap-on DIJON Racing GT-Rがメインストレート上で停止。一時セーフティカー進行が乱れてしまうシーンも。
その後セーフティカー進行が終わった段階でセッションは再開。ただその直後、GT300クラスのTWS LM corsa BMW Z4がコースオフ。赤旗が提示される。TWSはその後も開始2時間半前後でコースアウトしてしまい、再び赤旗が提示された。
さらに2回目の赤旗が解除された後、今度は90度コーナーでランキング2位のKeePer TOM'S RC Fがストップしてしまう。KeePerは左フロント周辺から白煙が上がっており、消火剤がかけられるシーンも。
その後もスピンやコースアウト等相次いだが、チェッカー15分前にはメインストレートで再びTWSがストップ。4回目の赤旗となった。ただ、TWSはすぐに再スタートすることができたため、赤旗は2分のみとなった。
終盤の30分ほどはこの季節らしく、西日によりオレンジ色にマシンが照らされる中での走行となったが、終盤はアタックもなく終了。PETRONAS TOM'S RC F、MOTUL AUTECH GT-R、カルソニックIMPUL GT-R、ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT、KeePer TOM'S RC Fというトップ5のままセッション終了となった。
GT300クラスは、事前の下馬評どおりメルセデスベンツSLS AMG GT3勢が速さをみせた。GAINER Rn-SPORTS SLSがトップタイムをマークし、ランキング2位のGAINER DIXCEL SLSが2番手に。ランキング3位のStudie BMW Z4が3番手となった。ランキング首位のグッドスマイル 初音ミク Z4は15番手という結果となっている。
スーパーGT第8戦もてぎは15日に公式練習と予選が、16日にフリー走行と決勝レースが行われ、2014年のチャンピオンが決することになる。