WEC世界耐久選手権は13日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで第7戦が開幕し、2度のフリー走行が行われた初日はロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組の14号車ポルシェ919ハイブリッドがトップタイムをマークしている。
いよいよ残すところあと2戦となった今シーズンのWEC。今回のレースでは、8号車トヨタTS040ハイブリッドを駆るアンソニー・デイビッドソンとセバスチャン・ブエミがドライバーズランキング獲得に王手(5位以内に入れば戴冠)をかけているほか、マニュファクチャラーズランキングでもトヨタが首位。リザルトによってはトヨタのダブルタイトル獲得もあり得るという状況のもとでレースウィークを迎えた。
現地時間15時15分から行われた90分のFP1では、トヨタ勢が速さを見せ、8号車トヨタが1分45秒447のトップタイムをマーク。中嶋一貴に代わって起用されたマイク・コンウェイも乗り込む7号車トヨタが2番手に続き、20号車ポルシェが3番手。1号車、2号車のアウディR18 e-トロン・クワトロ勢が4~5番手に並び、14号車ポルシェが6番手となった。
なおアウディは、上海からバーレーンに運び込まれた2台のモノコックにひび割れが見つかったとして、スペアのモノコックを用いてマシンが組み上げている。2号車にはチームが持ち込んだスペアのモノコックが用いられ、1号車には木曜の午前3時にサーキットに到着したモノコックが使用されている。
現地時間19時30分より行われた90分間のFP2は、コースが5000個ものライトで照らされる中でのナイトセッションに。トップに立った14号車ポルシェは、8号車トヨタがFP1でマークしたタイムを2秒以上上回る1分43秒375を走行2周目にマーク。このタイムは、FP2だけでなく初日を通してのトップタイムとなった。FP2では、8号車トヨタが首位からコンマ8秒差で2番手に続き、20号車ポルシェが再び3番手。1号車、2号車のアウディ勢も4~5番手と変わらず、6番手に7号車トヨタが続いている。また、ハイブリッド非搭載のLMP1-Lクラスでは、12号車レベリオンR-One・トヨタが初日の首位となった。
LMP2クラスでは、G-ドライブ・レーシングの26号車リジェJS P2・ニッサンが1分51秒681をマークして初日首位に。SMPレーシングの37号車オレカ03R・ニッサンが2番手に続いた。
LM-GTEの初日トップタイムは、アマクラスを走るアストンマーチン・レーシング(AMR)の95号車アストンマーチン・バンテージV8がマークした1分58秒440。95号車はプロクラスのマシンを上回って初日の首位に立つこととなった。LM-GTEの初日2番手に立つとともに、プロクラスで初日首位につけたのは97号車アストンマーチンとなっている。
WEC第7戦バーレーンは、現地時間14日にFP3と公式予選が行われ、15日に6時間の決勝レースが開催される。