イギリス出身の女性ドライバー、アリス・パウエルがケータハムからアブダビGPでFP1デビューを果たすことを目指していると報じられた。
経営不振に陥ったケータハムは、管財人の管理下に置かれており、アメリカ、ブラジルの2戦を欠場した。しかし管財人はクラウドファンディングによって最終戦アブダビGP出場に必要な資金を集めようとしている。
パウエルの祖父を含む複数の投資家が、彼女のシート獲得のために資金を出そうとしていると、今週、BBCやSky Sportなどが報じた。
パウエルは現在21歳、これまでフォーミュラ・ルノーUK、GP3、F3カップなどに参戦した経験を持つ。Daily Mailによると、彼女の祖父はケータハムの管財人に手紙を書き、アブダビの金曜フリープラクティスで走ることを条件に3万5000ポンド(約640万円)を支払うという提案を行ったということだ。
「アリスは世界で最も優秀な女性ドライバーだ。彼女は優れたF1チームでなら中段を走ることができるはずだが、まずはプラクティスセッションで走る機会を獲得したい」と祖父が述べたという。
管財人側もオファーを受けたことを認めていると、Daily Mailは伝えた。
パウエル自身、12日にTwitterを通じて次のようにコメントしている。
「応援してくれてありがとう! 実現すれば大きなステップになるでしょう。チャンスがあればそれをつかんでベストを尽くさないと!」
「スポンサーや投資家の皆さん、そしておじいちゃん、本当にありがとう!」
ケータハムが最終戦に出場できることになったとしても、パウエルがFP1で走行するにはスーパーライセンスが必要になる。
また、12日にマーカス・エリクソンがケータハム離脱を発表、ケータハムはアブダビに出るには新たなレースドライバーを探さなければならない状況にある。