12日、鈴鹿サーキットでSRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラ)のスカラシップ選考最終日の走行が行われ、上村優太が首席、石坂瑞基が次席で卒業。2015年のHFDP(ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト)のスカラシップを獲得した。
中嶋悟校長の下、多くのベテランレーシングドライバーが講師を務めるSRS-Fは、これまで数多くのトップドライバーを輩出してきた国内トップクラスのレーシングスクールのひとつ。また、このスクールで魅力なのは、スカラシップを獲得すると上位カテゴリー(今季で言えばF4等)に参戦することが可能になる。
今季、SRS-F受講生たちは体験スクールやスキルアップに最適なカリキュラムが組まれたベーシックプログラムを経て、SRS-Fアドバンスに入校。そこからさらに選抜された上村、石坂、金石勝英、河野駿佑という4名の候補生が、9月9日から行われたSRS-Fスカラシップ選考会に参加。その最終走行が12日に行われた。
この走行では、今季の全日本F3チャンピオンの松下信治、チームメイトの高橋翼のふたりが講師として、今季F4に参戦している石川京侍、坂口夏月、福住仁嶺、大津弘樹という4人が候補生たちとともに走行。中嶋校長と各講師陣による選考の結果、上村が首席、石坂が次席で卒業し、HFDPのスカラシップを獲得した。
とは言え、中嶋校長は4人の候補生すべてを高く評価。これまでもスカラシップを獲得できなかったドライバーも、その後トップクラスで活躍するドライバーがいるだけに、今後の活躍を期待した。
今回首席で卒業した上村は、中学時代までは陸上競技の選手で、県大会でも200mベスト10入りする実力者だったが、高校2年時に怪我のためモータースポーツに集中することになった経歴の持ち主。石坂は慶応大学在学中の現役大学生だ。
今後、4人の候補生たちの名は上位カテゴリーでその名を耳にすることが多くなっていくはずだ。