マーカス・エリクソンは最終戦を前に、ケータハムF1チームとの契約を直ちに終了することを発表した。
ケータハムは破綻し、管財人の管理下に置かれており、アメリカとブラジルの2戦を欠場した。チームは最終戦アブダビGPに出場するため、クラウドファンディングを利用して資金を集めようとしているが、期限である14日まで残り約2日の時点で目標額の53パーセントと苦戦している。
エリクソンが契約を解除したことにより、もしケータハムがアブダビに出場することになった場合、新たなドライバーを探さなければならなくなる。
エリクソンは、今年ケータハムからF1デビューを果たし、16戦に出場、すでに来年に向けてザウバーとの契約を結んでいる。
「ケータハム・スポーツ・リミテッドおよび1 MRT Sdn Bhdに関する最近の出来事を受け、アドバイザーのエイエ・エリジュと共に、ケータハムF1チームに関するすべての契約を直ちに終了することを決めた」とエリクソンの声明には記されている。
「今日は悲しい日だ。この厳しく難しいシーズンを通してチームと協力し合って働くことができ、とても楽しかった」
エリクソンは、チームメイトの小林可夢偉を含むチーム全員に感謝の言葉を捧げた。
「僕を信頼し、F1デビューシーズンを通して学習と経験を積む機会をくれた、コリン・コレス、マンフレディ・ラベット、シリル・アビテブールなど、ケータハムF1チームのメンバー全員に感謝したい」
「それから、良き友人でありチームメイトの小林可夢偉にも感謝している。彼は今年一年を通し、僕にとって素晴らしい基準となる存在だった。近いうちにサーキットで彼と再会したい」