映画『パンク・シンドローム』が、2015年1月から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で公開される。
同作は、4人の知的障がい者で結成されたフィンランドのパンクバンド「ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト」を追ったドキュメンタリー。人の服の縫い目が無性に気になるペルッティ(Gt)、フットケアを憎むカリ(Vo)、美人議員が大好きなサミ(Ba)、家から出ることを拒むトニ(Dr)から成る同バンドは、作詞作曲をメンバー自身で手掛け、施設や社会への不満を歌った歌詞や激しいパフォーマンスによって国内外でカルト的な人気を獲得している。映画では、恋や夢を語るメンバーの日常生活や、バンドがレコードデビュー、海外ツアーを果たすまでの紆余曲折が捉えられている。
監督を務めるのは、2003年からドキュメンタリー作品の制作を続けるユッカ・カルッカイネンと、カメラマンとして活動するほか、監督、脚本も手掛けるJ-P・パッシ。2人は、映画製作会社モウカ・フィルミを設立して以降、共同で作品を発表している。