WEC世界耐久選手権のLMP2クラスやヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)などに参戦しているSMPレーシングは、来季に向けて独自のクローズドLMP2カーを開発していることを明らかにした。
SMPは昨年、ELMSでGTCクラスのチャンピオンを獲得し、今季はWECのLMP2クラスに2台のオレカ03・ニッサンで参戦。現在ランキング首位につけているほか、今季のELMSではLM-GTEクラスとGTCクラスに合計4台のフェラーリを投入、両クラスのタイトルを獲得している。
そんなSMPは、来季に向けてクローズドLMP2カーを開発。このマシンは、プジョー905や908の開発に携わったパオロ・カトーネが設計を担当し、ロシアのSMP銀行を所有するチームオーナーのボリス・ローテンバーグの頭文字をとって『BR01』と名付けられた。
「早い段階から、我々は自分たちのマシンを作りたいと考えていたんだ」と、ニューマシンについて語ったローテンバーグ。マシンの初走行は12月に予定しているという。
「第一歩はLMP2だが、長期的には、我々がLMP1にステップアップしないとは言っていないよ。(ただ)現在のところ、BR01の開発に集中しているんだ。最初の走行は12月に予定している」
ル・マン24時間公式サイトによると、オリジナルのエンジンはザイテック製になる見込みだが、ジャッドやその他のエンジンも搭載可能。また、SMPの来季の活動に関するアナウンスは現在のところ行われていない。