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ハミルトン&ロズベルグ、チャンピオン獲得の条件/F1最終戦アブダビGP

2014年11月11日 23:00  AUTOSPORT web

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17ポイント差で最終戦を迎えるメルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ
大詰めを迎えたメルセデスドライバーふたりによる2014年F1世界選手権のチャンピオン争い。王座を決する最終戦アブダビGPは、ルイス・ハミルトンの圧倒的優位で迎えることになる。

 ハミルトンの24ポイントリードで迎えた前戦ブラジルでは、逆転王座を目指すニコ・ロズベルグがフリー走行から全セッションでトップを奪うパーフェクトな形で優勝。自らのミスでポールからの優勝を逃した前週オースティンのリベンジを果たし、ハミルトンとのポイント差を17にまで縮めた。

 しかし、ダブルポイント・システム(得点2倍)が採用されるアブダビでも、ハミルトン優位という状況は動かない。すでにロズベルグは、自力でのタイトル獲得の権利を失っており、ハミルトンが2位以上に入れば、無条件で彼のもとに2008年以来2度目のワールドチャンピオンという称号が降りる。

 逆転王座を狙うロズベルグにすれば、自身初のワールドチャンピオンを手にする条件は、上位フィニッシュ(5位以上)が絶対と言えるが、仮に優勝したとしてもハミルトンが3位以下に終わらなければならず、2位となればハミルトンが6位以下と条件はより一層厳しくなる。同様に3位ならハミルトンは7位以下、4位ならハミルトン9位以下、5位ならハミルトン10位以下となり、ロズベルグが6位以下なら今年のタイトル獲得はない。

 もちろん、両者ともにマシントラブルやアクシデントなどによるリタイア・ノーポイントという最悪の事態も考えられる。ハミルトンは開幕戦オーストラリアと第7戦カナダ、第12戦ベルギーで。ロズベルグは第9戦イギリスと第14戦シンガポールでそれぞれリタイアを喫している。

 はたして、ハミルトンが2度目の栄冠を手にするのか、はたまたロズベルグがダブルポイントの恩恵を活かし、父ケケ・ロズベルグとの親子2代のチャンピオンに輝くのか?
 1955年のファン・マヌエル・ファンジオ以来となるメルセデスドライバーのチャンピオンを決するアブダビGPは、11月23日(日)に決勝レースが行われる。

□現在のポイント(第18戦ブラジルGP終了時点)
ハミルトン:334
ロズベルグ:317(+17)

■ハミルトンの王座獲得条件
1位の場合、ロズベルグ(対象外)
2位の場合、ロズベルグ(対象外)
3~5位の場合、ロズベルグ2位以下
6位の場合、ロズベルグ3位以下
7~8位の場合、ロズベルグ4位以下
9位の場合、ロズベルグ5位以下
10位以下の場合、ロズベルグ6位以下

■ロズベルグの王座獲得条件
1位の場合、ハミルトン3位以下
2位の場合、ハミルトン6位以下
3位の場合、ハミルトン7位以下
4位の場合、ハミルトン9位以下
5位の場合、ハミルトン10位以下

□最終戦アブダビGPの得点配分(ダブルポイント・システム採用)
1位:50
2位:36
3位:30
4位:24
5位:20
6位:16
7位:12
8位:8
9位:4
10位:2