フェルナンド・アロンソのマクラーレン移籍が、シーズン最終戦のアブダビGP前にも発表される可能性があることが分かった。
マクラーレンに近い情報筋によれば、フェラーリと2016年までの契約を結んでいるアロンソが、2015年にマクラーレン・ホンダとして再スタートを切るイギリスの名門チームに8年ぶりの復帰を果たすための大型契約に最終合意したという。
ただ、マクラーレンのオファーを受け入れたアロンソの決定は、彼のチームメイトにジェンソン・バトンか、ケビン・マグヌッセンのどちらを残留させるのかという、難しい決断をチームに迫ることになった。
マクラーレンは、アロンソのチームメイトにふたりの内のどちらを選ぶのか、未だ決断できないでいる。マグヌッセンは開幕戦の表彰台デビューなど、今季何度か印象的な速さを示しているが、チームのコンストラクターズポイントに多く貢献しているのはバトン(バトン106ポイント、マグヌッセン55ポイント/第18戦終了時点)であり、2009年にワールドチャンピオンを獲得している彼の存在は、来年新たに搭載するホンダのパワーユニット開発にも大きな支援が期待できる。
3度目の王座を狙うアロンソは、マクラーレン・ホンダのパフォーマンス向上を加速させるためにも、経験豊富なバトンの残留を望んでいると考えられている。しかし、マグヌッセンのはるかに安い契約金はチームの決定要因のひとつにもなるだろう。
バトンは、先週末のブラジルGPでメルセデス2台とウイリアムズのフェリペ・マッサに次ぐ4位でフィニッシュし、契約延長に弾みをつけた。
マクラーレンは、今週ウォーキングでミーティングを開くことになっており、そこでバトンかマグヌッセンのどちらを残留させるかを決断すると見られている。
なお、現在アロンソが所属しているフェラーリは、ダブルワールドチャンピオンとの契約を早期に終了する条項のひとつとして、アロンソの将来が決まるまでは、来季のラインナップを明かさないことで合意している。
しかし、日本GPでレッドブル離脱を発表したセバスチャン・ベッテルがフェラーリに加入することは、代表のクリスチャン・ホーナーもほぼこれを認める発言をしている。