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神戸龍谷中教員のFB炎上騒動、学校側が謝罪を発表

2014年11月10日 19:11  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

神戸龍谷中教員のFB炎上騒動、学校側が謝罪を発表

 神戸龍谷中学校高等学校(兵庫県)の教員が、今年7月に中学1年生の臨海合宿で行った「指導」の様子を個人のFacebookに生徒の写真付きで投稿していた問題で、同校は11月10日、公式ホームページ上に謝罪を掲載した。


【元の記事はこちら】


■問題の投稿


 問題の投稿があったのは7月19日。教員の個人用Facebookアカウントに投稿された。


 「臨海合宿指導係です。」という一文から始まり、臨海合宿で生徒に対し行った「指導」の内容がことこまかに紹介されていた。


以下がその内容。


バスの中でセクシャル発言し、皆から顰蹙(ひんしゅく)→バス内での発言禁止
部屋の中で、ペットボトルでサッカー→教師部屋で30分正座
押し入れの中で暴れていた→ロビーにあった幼児コーナーで30分遊ばせる
他の生徒のデザートを取って食べる→翌日のデザート取り上げ
同室生徒が寝ようとするのを邪魔する→部屋の外で1時間立たせる
いつまでも寝ずにしゃべり続ける→11時30分から12時まで立たせる
室内オリンピックで、他の生徒をからかう→罰ゲームとして踊らせる
班行動を無視して、仲の良い生徒と勝手な行動→解散時に親の前で泣かせた


なお、投稿には畳の上に正座する生徒2名の写真が顔にモザイクが入った状態で添付されていた。


 また投稿のコメント欄では他の人からのコメントに対し、


「中学生が幼児コーナーで遊ぶ。思い切り恥ずかしい思いをさせてやりました。モジモジして、遊ぶことができませんでした。前を通る人達に、ジロジロと見られていました。」


と、させた意図について詳しく説明している。


■約5カ月間後に問題発覚


 投稿から約5カ月後の11月8日。Twitterユーザーにこの投稿は発見された。それまでの間、この投稿は一般からも閲覧できる状態になっていたようである。


 発見した人物は、問題を公にする目的で投稿画面を撮影してTwitterに投稿。そして、Facebookにも行為を避難するコメント、削除及び保護者に対する謝罪を求めるコメントを投稿している。するとしばらくして、この教員から謝罪の言葉及び、投稿を削除したという報告がFacebookに掲載されたが、後に教員はFacebookアカウント自体を削除している。


 Twitterに投稿されたことで、問題は一気に拡散。11月10日10時時点で約5千回RTされるほど注目を集めていた。


■学校側が謝罪を発表


 11月10日昼頃、新聞はじめ報道各社がこの問題を報道したのと同じころ、神戸龍谷中学校高等学校の公式ホームページ上に謝罪が掲載され、Facebookに投稿された問題の投稿は、同校教員のものであると認める内容が書かれていた。


 また生徒に対しては中学、高校ともに説明と謝罪を行い、11月11日には緊急保護者会を行うという。そして今後については、「第三者委員会を設置し、客観的に検証していく所存です。」としている。


■約5カ月誰も指摘しなかったのか?その間「いいね」した人23人


 全員が全員この教員の関係者ではないかもしれないが、この投稿には23人もの人が「いいね」を押していたようである。そして気になるのが、教員のFacebookのフォロワーには同じ学校の教員や、職員、そして教育関係者はいなかったのか?という点。


 約5カ月もこの投稿を誰も問題視しなかった点には、まだ問題が潜んでいるように思われる。


 なお、ネットではこの問題について「指導ではなく制裁」「神戸龍谷の教師ひでえ」「FBにいいねしてる人の多さよ」「生徒を辱める罰を与えてドヤ顔って」「指導内容も問題あり」といった声があがっていた。