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東京女子流「年収アンケート」にファン動揺 「アイドル応援してたら現実に戻された」

2014年11月10日 14:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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エイベックスに所属する5人組アイドルグループ東京女子流が11月9日、ライブ会場で「年収」を尋ねるアンケート用紙をファンに配布し、波紋を呼んでいる。

「あなた自身のことについて教えて下さい」と書かれた用紙には、性別や年齢、職業やライブへの参加頻度のほか、「おおよその世帯年収(家庭の合計)」という項目を設けている。選択肢は次の5つだ。

「1、300万円くらいまで」「2、300~500万円くらい」「3、500~700万円くらい」「4、700~1000万円くらい」「5、1000万円以上」

「癒されに来たのに」「もう何も書きたくない」と憤る

ファンがこの用紙を撮影した画像をツイッターに投稿したところ、10日正午現在で1000件ものリツイートがあった。東京女子流はこれまでもアンケートを実施していたが、「世帯年収」は異例のようだ。ツイッターや2ちゃんねるを見ると、

「今まで好きな曲とか気に入った演出とか書いてたけど、もう何も書きたくないです」
「癒されに来たのに年収聞かれて現実に戻されるんだぞ。これで怒らないやつは狂ってる」

など憤る声が多い。年収が高くないために落ち込んでしまった人もいて、「ワープアな俺なんか泣けてきた」「貧乏人の俺は恥ずかしくて女子流ちゃんのライブは行けないな」という嘆きの声もあった。

「年収1億円って書いたらメンバーの塩対応がなくなりました!」

と皮肉っぽく書く人もいた。住所を聞く項目では東京23区のどこに住んでいるかも記入するようになっており、これにも「気持ち悪い。港・世田谷エリアと板橋・荒川エリアで差別されないかな」と書き込む人がいた。

ネットでは「2つの可能性」めぐる意見も

なぜ今回、アンケートで年収が聞かれたのか。ネットでは現在2つの説が出ている。1つめは、ライブのチケットや物販などの価格を設定するための顧客調査という説だ。

運営にとってライブは大きな収益源。メンバーと行くバスツアーにもなると参加費は数万円にもなるため、参加者を集めながら、どこまで高く設定できるかがポイントになる。

年収ではなく世帯年収というのも、実際にアイドルに使うことができる「可処分所得」を聞いていると見える。そのためネットには、「ヲタが見栄を張ると値段が上がるから、みんな低く回答してくれないかな」という声もあった。

もう一つが、クレジット会社との提携のため、という説だ。エイベックスでは現在、カード会社とコラボして、AAAやBIGBANGといった人気アーティストのクレジットカードを発行している。

将来、東京女子流でクレジットカードを出す事前調査として、年収を聞いているのではないかと推測する書き込みも多い。現在エイベックスの他のアイドルグループでも同様に、アンケートでファンの世帯年収を聞いているという。

1月にラジオで「ファンを刺激」する発言

今回のアンケートでは、年収以外にも突っ込みが出ていた。「本日の同伴者」という項目では、「家族」「同性の友人」のほかに「恋人」という選択肢も用意されていたが、

「恋人と行ってるヲタなんて殆ど居ないだろw」

というのだ。運営に悪意はないのかも知れないが、アイドルファンを対象にアンケートを作るのは中々難しいことがうかがえる。

東京女子流を巡っては、今年1月にもメンバーがラジオで「仕事できないと女の子も来なさそう」「フリーターです、とは言えないもんね」と発言して、ファンが動揺する一幕があった。

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