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スタートを決めオリベイラがスーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿レース1を制す! 選手権も肉迫

2014年11月09日 11:30  AUTOSPORT web

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スタートを決めたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)がレース1を制し、手を叩いて喜びを示した。
全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿は9日、19周の決勝レース1が行われ、4番手からスタートダッシュを決めたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が優勝。2位に入った中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)との得点差を1ポイントまで縮めた。

 白熱の土曜の予選を経て、迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦『JAF鈴鹿グランプリ』の決勝日。ただ鈴鹿サーキットは朝から雨模様で、10時10分のスタート時はそこまで雨量は多くないものの、路面はウエット。水煙は高くはないがしっかりと上がるような状況下で、フォーメーションラップのスタートが切られた。

 気温17度、路面温度18度というコンディションで迎えたスタートだったが、フォーメーションラップ終了時点で14番手スタートの伊沢拓也(DRAGO CORSE)のエンジンが停止してしまったため、スタートディレイに。伊沢車は最後尾にまわり、1周減算で10時21分にフォーメーションラップが再度スタートした。

 スタートでは、フロントロウのPETRONAS TOM'Sの2台の後方から、4番手スタートのオリベイラが抜群のスタートを決め、アウトにマシンを振ると一気に2台をパス! 逆転タイトルを目指しトップに躍り出る。2番手スタートの中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)が続き、ポールポジションスタートのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)は3番手へ。5番手スタートのロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)が続いた。

 首位に立ったオリベイラは、クリアな視界を味方につけて序盤から一気にマージンを築きにかかる。一方、4番手のデュバルはスタート時にわずかに動いてしまったようで違反をとられ、無念のドライブスルーペナルティが。これで首位オリベイラの後に一貴、ロッテラーと続き、4番手以下は国本雄資、石浦宏明とP.MU/CERUMO・INGING勢が続く。

 レースは中盤に向け膠着状態になるかと思われたが、少しずつ雨量が増し、視界が悪くなっていく。10周目、ヘアピンで中山雄一(KCMG)がコースアウトすると、最後尾スタートだった小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が130Rでクラッシュ! マシンは裏返しになった状態でスポンジバリアにぶつかっている状態で、即座にセーフティカー導入。小暮が自力でマシンから降りたのは不幸中の幸いだった。

 とは言え、スタートから築いてきたオリベイラのマージンは一気になくなることに。14周目のリスタートでは、一貴がうまくタイミングを合わせオリベイラの背後に迫るが、オリベイラは首位を死守。その後もコース上の水量が多く、中山友貴(TEAM無限)がクラッシュしたり、ビタントニオ・リウッツィ(HP REAL RACING)がスピンしたりと、レースは終盤に向けて荒れていった。

 そんな状況下でのレースとなったが、オリベイラは最後まで集中を切らさず、そのままトップでチェッカー! 最終ラウンドのボーナスポイント3点を加え、一気に37ポイントへ。2位に入り38ポイントとなった一貴との差を1ポイントまで詰めた。3位はロッテラーで、このレースで表彰台を獲得した3人だけがタイトルの権利をレース2に残す結果となった。

 決勝レース2は15時スタート。いよいよ2014年のチャンピオンが決定することになる。