スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿の予選でPP、2番手を得た中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)とレース1PPのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S) 全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿は8日ノックアウト形式の予選が行われ、レース1のポールポジションはアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が、レース2は中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)がポールポジションとなった。
Q1:
うっすらと日射しが注ぎ、雲はあるもののドライコンディションで迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦のノックアウト予選。今回は2レース制で争われることもあり、予選Q1の順位がレース1のグリッドに。また、Q3までの順位がレース2のグリッドになることもあり、Q1から激しいアタック合戦が展開されることが予想された。
迎えたQ1。まずは一斉にコースインし、一度アタックを敢行。この時点で、今戦に向けてエンジン交換を行いレース1での10グリッドダウンが決定している山本尚貴(TEAM無限)がトップタイムに。中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)と続いた。
各車一度ピットに戻り、ニュータイヤを装着しQ1突破、そしてレース1のグリッドをかけたアタックに臨んでいく。じっくりとウォームアップを行った後、続々とタイムが更新されていくが、その中でまずはロッテラーが1分38秒085というタイムをマーク。その直後、一貴がコントロールラインを通過するが、なんと1分38秒085とまったくの同タイム! このふたりのうち、ロッテラーが先にタイムをマークしていたためレース1のポールポジションを獲得し、貴重な1ポイントを獲得することに。一貴が2番手となった。
3番手に続いたのは、タイトルの権利を残す国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)と、チャンピオン候補が続くこととなった。
Q2:
Q1から手に汗を握る展開となったスーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿の予選。続くQ2では各車ウォームアップを行った後1アタックで続々とタイムをマークしていくが、ここではトムスのふたりを、チャンピオン争いのライバルたちが上回ってくる。
一気に1分37秒台に入れてきたのは石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。さらにデュバル、オリベイラも37秒台をマークする。一方、ロッテラー、一貴のふたりは38秒台という結果に。国本は6番手に続く結果となった。
一方、ホンダ勢はこの鈴鹿で苦戦。最上位は塚越広大(HP REAL RACING)の9番手となり、Q3に1台も進出することができず。2戦連続ポールポジションを獲得していた山本尚貴(TEAM無限)も2度のアタックを敢行するものの、タイムアップはできなかった。
Q3:
いよいよレース2の上位グリッドが決することになるQ3。14時17分にスタートしたQ3では、コースオープンからしばらく間をおき、オリベイラがまずコースへ。それに一貴が続き、2台を追うように続々と各車がコースインしていった。
ウォームアップ2周を経て行われたアタックでは、オリベイラがまずはタイムをマークするも、38秒台を切れず。一方、トムス勢がタイムを削りとり、一気に一貴が37秒5へ! これには他ドライバーも及ばず、一貴がレース2のポールポジションと1ポイントを得ることとなった。
「今シーズン、予選は苦戦していたので最終戦で速さをみせたいと思っていました。Q1はミスもあったので悔しいですけど、ひとつはポールポジションが獲れたので嬉しいです。明日はスタートを決めて良いレースをして、チャンピオンを獲りたい」と予選後の一貴。
2番手はデュバルとなり、ロッテラーは3番手。P.MU/CERUMO・INGING勢が4~5番手に続いた。ランキング2位のオリベイラは、レース2は6番手からスタートを切ることになる。なお、この結果により国本のチャンピオンの可能性はなくなることとなった。